...此家に殘りたる物悉くわが方へ受け收むべし...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...わが方丈の一室もようやく工を竣(お)え...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...万事わが方寸にありという顔でさっさと腰をあげた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...わが方(かた)を指點して頻(しき)りに何事をか語合へるものゝ如し...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...「今回の事件に関し中央党部はわが方の直接要求条項を逐次履行しつつあり...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
......
永井荷風 「書かでもの記」
...易風社はその以前謝礼として壱百円を贈り来りしが発売禁止となるも博文館の如く無法なる談判をなさざる故わが方にても重々(じゅうじゅう)気の毒になりいそぎ『荷風集』一巻の原稿をつぐなひとして送りけり...
永井荷風 「書かでもの記」
...先生は更にわが方(かた)には見向きもしたまはず破笠子を相手に今朝(こんちょう)巴里(パリー)の川上(かわかみ)(壮士役者音二郎が事なり)より新聞を郵送し来(きた)れりとて巴里劇界の消息を語出(かたりいだ)されぬ...
永井荷風 「書かでもの記」
...わが方の損害左の如(ごと)し...
本庄陸男 「石狩川」
...闇に踊る青衣の悪魔は地に伏してわが方を視詰(みつ)むのみなりせめてもの願ひ...
牧野信一 「嘆きの孔雀」
...わが方の状況はなっとらん...
三好十郎 「猿の図」
...あさみにや人は下(お)り立つわが方(かた)は身もそぼつまで深きこひぢをこの返事を口ずから申さないで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心ありて池の汀(みぎは)に落つる花泡(あわ)となりてもわが方に寄れ勝ったほうの童女が庭の花の下へ降りて行って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...わが方に油断を与え...
吉川英治 「上杉謙信」
...「いかに信玄が、わが方の使者に、寛度を示したからとて、それは正当に使者として甲州へ赴いたもの...
吉川英治 「上杉謙信」
...和談のお腹よの」「わが方にも...
吉川英治 「私本太平記」
...わが方にも優勢なる水軍があったはず...
吉川英治 「私本太平記」
...事わが方術にふれてくると青白い焔を眉に燃やして言った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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