...玉造の小町 (小野の小町に)ほんとうに男のわがままには呆(あき)れ返ってしまいます...
芥川龍之介 「二人小町」
...四二「おねえ様……行っちゃいやあ……」まるで四つか五つの幼児のように頑是(がんぜ)なくわがままになってしまった貞世の声を聞き残しながら葉子は病室を出た...
有島武郎 「或る女」
...やはりわがままに書かねばいけないものだ...
太宰治 「猿面冠者」
...ほとんどもう貴婦人みたいにわがままに振舞い...
太宰治 「男女同権」
...わがままにも程があります...
太宰治 「ろまん燈籠」
...自制はわがままに過ぎないと信じるように...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...しかし弓を動かす演奏者の手首がわがままに堅くては...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...若い者ばかりじゃわがままになるッて...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...実際は同じ源因がかえって僕をわがままにしている...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...臆病にしてもわがままにしても...
羽仁もと子 「おさなご」
...父はとてもわがままになっていたのでした...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...でもわがままになってはいけない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...別居を決行した祖父のわがままに怒り...
山川方夫 「愛のごとく」
...わがままに刎(は)ね...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「ある時節がまいりますまで、あなたは松平家の御息女のおつもりで、夏は夏を、秋は秋をたのしんで、気を賑やかに、わがままに、こうしておいでになればよろしいのじゃと……」「だって私は……」とお千絵は、慰められる言葉にいつも気が沈んで……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...買手どものわがままにまかせて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...心づくしは欣(よろこ)ばしいが、寺で贅沢をしようとは思わぬでの」「恐れいります」「それよりは、わがままに、くつろがせて貰いたい」「どうぞお気ままに」「無礼を許されよ」佐渡は、横になって、白い鬢(びん)づらへ手枕をかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...――いつのまにか私は子供のわがままに対して自分の意地を通そうとしていました...
和辻哲郎 「ある思想家の手紙」
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