...清六はちとのろ過ぎるさ...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...卿等の神經こそ寧ろ過敏の徴候を呈したらずや...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...むしろ過敏すぎる神経の持主だから...
海野十三 「火星探険」
...何しろ過飲と不眠とのために...
種田山頭火 「行乞記」
...むしろ過ぐるもあえて及ばざることなからん...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...勿論大和朝廷等は當時よりして既に高句麗夫餘等の王にも寧ろ過ぎても及ばざることなき立派な生活をして居られたらしく考へられる...
内藤湖南 「日本上古の状態」
...心窃(ひそか)に倅進の如きものの妻にはむしろ過ぎたものと感服しなければならぬようになった...
永井荷風 「つゆのあとさき」
...むしろ過ぎたりとも及ばざるのおそれなきことをたんのうしたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ過去の彼にあると云った方が適当かも知れない...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...汽車は血色の好い宗助の前をそろそろ過ぎて...
夏目漱石 「門」
...実のところ過半(かはん)想像的の文字(もんじ)であるから...
夏目漱石 「倫敦塔」
...いろいろ過去の事件が思い出される...
牧野富太郎 「ムジナモ発見物語り」
...その生産物に比して人口は不足であるよりはむしろ過剰なのであるから...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...むしろ過程が主要なのであるから...
三木清 「人生論ノート」
...何にしろ過渡期の初りですから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...火点(ひとも)しごろ過ぎて上田(うえだ)に着き...
森鴎外 「みちの記」
...むしろ過去の喜びを回想したり将来の楽しみを空想したり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また円く肥え太った大人の顔(それはむしろ過冗を印象して端正な感じを与えない)にも見られず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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