...ろくに光枝の言葉を聞こうともせず...
海野十三 「什器破壊業事件」
...しかし今度はまだろくに監獄っ気の抜けない中に来たのだから...
大杉栄 「獄中消息」
...ろくに相手にもなろうとしないのです...
大庭武年 「旅客機事件」
...嘘もろくに吐(つ)けないんだからね...
薄田泣菫 「茶話」
...ろくに物見遊山もできず...
田澤稲舟 「五大堂」
...ろくに返事も聞かないで房一に押しつけた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...しかし片道切符のときはろくに注意しないでさっさと鋏(はさみ)を入れるように見える...
寺田寅彦 「破片」
...ろくに話もせずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ろくに顏も洗はずに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ろくに洗はずに盥(たらひ)へ投り込んだり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ろくに顏も見せませんが」「もう少し調べなきやわかるまいよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あっしはお嬢さんの顔もろくに知らない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ろくに考えもせずに...
長谷川時雨 「松井須磨子」
...(引返しておろくに)頼みますぜ...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...このわしとさえろくに口も利かぬのはどうしたものじゃ...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...その調子だと母さんにはもっとふりまわして結局体も心もろくになおらないといけないとお灸をやりました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...中学をろくにやっていないので絵は描けない...
柳田国男 「故郷七十年」
...姓さえろくになかった時代の生い立ちを知りたがった...
吉川英治 「茶漬三略」
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