...ろくでもないことを言って金もうけをしようという...
海野十三 「火星兵団」
...ろくでもない奴が来やがって...
田中貢太郎 「草藪の中」
...ろくでもない用事で帰つたもんですから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...『ええ、ろくでもない、幾世紀もかかって仕上げたような顔をしているが、その実、駄法螺(だぼら)だ、荒唐無稽だ!』こうした考えが彼の頭を掠(かす)めた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ろくでもない善悪を認識する必要がどこにあるんだ? 認識の世界全体をあげても...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ろくでもない奴を生んで殖やしたこの世の態(ざま)はどうだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ろくでもない奴が殖えてばかりいやがるな...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんなろくでもないことを...
新美南吉 「屁」
...ろくでもない江戸名物の火事と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...人間はろくでもない事を考えるんですね」ガラッ八の話はそんな調子で始まりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この邊の奴らにつきあひもなくどうせろくでもない 貝肉の化物ぐらゐに見えるだらうよ...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...ろくでもないとこから仕入れてるんだから」下宿人達は深い沈黙の中で二列に並んだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...ろくでもない言葉を吐いた...
北條民雄 「井の中の正月の感想」
...そのくせこの種の句に限つて殊にろくでもないのが多いのに...
正岡子規 「病牀六尺」
...この牛はろくでもない牛だ...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...本当にこの間うちはろくでもないことでね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...「ろくでもない娑婆塞(しゃばふさ)げがうじゃうじゃいるのに...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ろくでもないことをがあがあ饒舌(しゃべ)ってばかりいて...
山本周五郎 「おれの女房」
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