...河童の一肩、聳(そび)えつつ、「芸人でしゅか、士農工商の道を外れた、ろくでなしめら...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...しかし公爵、すなわち兄の方が上の方へ上がる、ろくでなしなら、弟すなわち大尉は底の方へ沈むろくでなしなんじゃ」「大尉は零落の揚句、乞食や強請者(ゆすりもの)のまねもした...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...またそのろくでなしがはっきりと動揺を示したこともあって...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...ろくでなしさん!――云々(うんぬん)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...「この人は酔っ払っているんです、ろくでなしめが...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...私のことを汚らわしい極悪人でろくでなしで強盗ですとな...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...「下劣漢(ろくでなし)め! まだあんなに突っ立ってやあがる!」と彼は吐き出すように呟やいた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...俺のことなんか考えていると子供も俺のようなろくでなしになる...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...その又子供がろくでなしの揃ひで...
北條民雄 「白痴」
...このろくでなし」こう言って急に立ち上がり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...変にうごきまわるのはろくでなしというのは分るが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしはろくでなしの首と胴体に哲学者の尻尾をくっつけた怪物になろうとは期待しなかった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...このろくでなしども...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「白ヘビ」
...二合も飲めばへどをついてぶっ倒れるようなろくでなしもいるんだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...男なんてみんなけだもののろくでなしのぺてん師だよ」私が訊き返すと...
山本周五郎 「青べか物語」
...二合も飲めばへどをついてぶっ倒れるようなろくでなしもいるんだ...
山本周五郎 「青べか物語」
...「この禿頭のろくでなしのすっとこどっこいの兵六玉め」とこれはごうつく...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...「この大嘘つき」「ろくでなし」「恥知らずのぺてん師」「おっちょこちょい」「唐茄子(とうなす)野郎」など...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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