...碌(ろく)な物といつては何一つ出て来なかつたのは面白い...
薄田泣菫 「茶話」
...弥勒(みろく)から羽生(はにゅう)まで雨にそぼぬれて来た辛(つら)さもまったく忘れていた...
田山花袋 「田舎教師」
...やつと独りになれた! 聞えるものはのろくさい疲れきつた辻馬車の響ばかり...
ボードレール 富永太郎訳 「午前一時に」
...また赤坂新町辺芸者家に接したる裏町にも白首(しろくび)いつとはなく集り住みて人の袖を引きしが...
永井荷風 「桑中喜語」
......
永井荷風 「日和下駄」
...小六(ころく)は腹(はら)の中(なか)で是(これ)が兄(あに)の性來(うまれつき)の弱點(じやくてん)であると思(おも)ひ込(こ)んでゐた...
夏目漱石 「門」
...宗助(そうすけ)は小六(ころく)の所置(しよち)を付(つ)ける好機會(かうきくわい)が...
夏目漱石 「門」
...「ろくな御用がねえ事ですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...わけても轆轤目(ろくろめ)の雄麗さに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「陸(ろく)屋根をおさめると...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...今夜はこのおもしろくない仕事に...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...「ろくなものはありませんが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...さぞあまっちょろくてまどろっこしいだろう...
山本周五郎 「さぶ」
...きのふ洋裝のひとの眞つ紅な指先を見たのに、同じ女性が、けふは和服のせゐか、洗ひ落した素肌の爪をしてゐたりするのは、男にとつて、おもしろくない...
吉川英治 「折々の記」
...おもしろくもねえ道草を食ってるよりは...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おもしろくないと思っておられるらしいな」「じゃあ...
吉川英治 「平の将門」
...旗挙げの初めにひろく云い触らされたように...
吉川英治 「源頼朝」
...吉川家の禄(ろく)は喰(は)んでおりませぬ」などと家系や...
吉川英治 「宮本武蔵」
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