...「おもしろくて、おそろしいものって、いったいなんだろうね」さすがのポケット小僧も、しんぱいで、声がふるえていました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...その時背が緑青(ろくしょう)色をした腹の白い小さな蛇が神経の中にちらちらするとともに...
田中貢太郎 「文妖伝」
...弥勒野(みろくの)にふたたび秋が来た...
田山花袋 「田舎教師」
...『ええ、ろくでもない、幾世紀もかかって仕上げたような顔をしているが、その実、駄法螺(だぼら)だ、荒唐無稽だ!』こうした考えが彼の頭を掠(かす)めた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...出(だ)しに行(い)つた所(ところ)なの」小六(ころく)はこれ以上(いじやう)辯解(べんかい)の樣(やう)な慰藉(ゐしや)の樣(やう)な嫂(あによめ)の言葉(ことば)に耳(みゝ)を借(か)したくなかつた...
夏目漱石 「門」
...小六(ころく)の事(こと)を話(はな)した...
夏目漱石 「門」
...その中にもっとも驚ろくべきのは仰向(あおむ)けに寝て...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...おろく 時さんにですか...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...ちょうど十年ぶり……誰だっておどろくわ...
久生十蘭 「姦(かしまし)」
...彼はおどろくべき男だ――実に不思議な男だ...
ホーソーン Nathaniel Hawthorne 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...こん度は笛をおもしろく吹き出した...
堀辰雄 「姨捨」
...平均(へいきん)北緯三十六度(ほくいさんじゆうろくど)以南(いなん)の地(ち)です...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...ふところの工合が程好いだけでも有り難いものではないか――そんな吝つたれたことを考へると益々おもしろくなつて...
牧野信一 「書斎を棄てゝ」
...泊まり馴(な)れない小家に寝た薫はおもしろくも思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...秩禄(ちつろく)は宗家(そうか)と同じく二百俵三十人扶持である...
森鴎外 「渋江抽斎」
...吉宗自身、着ものは紬(つむぎ)、袴も唐桟木綿(とうざんもめん)、食事も田舎好みときめ、大奥、表とも、質素をむねとし、諸民一般へも、同様な素朴と健康な耐乏を求めたので、その評判も、おもしろくない...
吉川英治 「大岡越前」
...六波羅(ろくはら)所属...
吉川英治 「私本太平記」
...弘治(こうじ)三年から永禄(えいろく)元年...
吉川英治 「新書太閤記」
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