...また帆村荘六(ほむらそうろく)でもないから...
海野十三 「キド効果」
...何かおもしろくない事情があるのであろうか...
鈴木三重吉 「千鳥」
...羊はちょっとしたことにもおどろく臆病(おくびょう)な動物ですが...
アーネスト・トムソン・シートン 薄田斬雲訳 「動物物語 狼の王ロボ」
...羽生から弥勒(みろく)という平凡な生活はまた始まった...
田山花袋 「田舎教師」
...その向こうの野の黄いろく熟した稲には...
田山花袋 「田舎教師」
...自分にはそれほどおもしろくなかった...
寺田寅彦 「映画雑感(4[#「4」はローマ数字、1-13-24])」
...やさしかつたのでそのはうはろくに見ずに先生の白髪まじりの髪の毛がばらばら風にふかれるのばかり眺めてゐた...
中勘助 「銀の匙」
...ろくに人間さえ咋(く)ったことはないだろう...
中島敦 「悟浄出世」
...たゞ小六(ころく)丈(だけ)は容易(ようい)に歸(かへ)らなかつた...
夏目漱石 「門」
...髯(ひげ)はどうだと見るとこれはまた驚ろくべく...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...やれやれ長い道中双六(どうちゅうすごろく)だ」と迷亭君はほっと一と息ついた...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...涙もろくて几帳面で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのことが彼の精神状態に驚ろくべき作用をあたえた...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...轣轆(れきろく)と近づいて来る馬車が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...ヒネクレた事件のアトをコツコツと探りまわるんだから碌(ろく)な事はないんだ...
夢野久作 「近眼芸妓と迷宮事件」
...八「生来、ご長命の質(たち)でおいで遊ばしますから……」と、宗典(そうてん)は医家らしく、かろく受けても、心のうちでは、老公の今朝の健康に、決して安心はしていなかった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...碌(ろく)な者であろうはずはないが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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