...大黒(だいこく)ずきんをかぶったかわいい老爺(ろうや)である...
伊藤左千夫 「河口湖」
...もうすこしで船の中の牢屋(ろうや)にいれられるところだったんです...
海野十三 「人造人間エフ氏」
...スギ丸太をたてよこに組みあわせたろうやのこうしのようなものが...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...そのろうやに、へんなことがおこったのだ...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...ろうやのなかの小林君は...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...五人の老爺(ろうや)が...
太宰治 「懶惰の歌留多」
...一人はゴツゴツの木綿縞(じま)らしいものを裾短に着た老爺(ろうや)であった...
橘外男 「逗子物語」
...―――なあ、浜田、もう帰ろうや、帰って東京で何か喰おうや」そう云(い)いながら、熊谷は直ぐに立とうとはしないで、脚を伸ばしてどっかり浜へ腰を据えたまま、砂を掴(つか)んで膝(ひざ)の上へ打(ぶ)っかけていました...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...黙示録のそれのように咆哮しつつあろうやもしれないというんです...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...出て来るまでやろうや」そしてみんなで...
豊島与志雄 「天狗笑」
...私がこの牢屋(ろうや)の中(うち)に凝(じっ)としている事がどうしてもできなくなった時...
夏目漱石 「こころ」
...糺問所(きゅうもんじょ)と云う牢屋(ろうや)のようなものがあって...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...そうして個人的作のどこに無想の美があろうや...
柳宗悦 「工藝の道」
...底の方に隠れておろうやら知れん」「そこでトウトウ思案に詰まった揚句がアンタの事じゃ...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
...どのような片手落の御沙汰が大公儀から下ろうやら知れぬ...
夢野久作 「名君忠之」
...誰か彼を曲として憎まぬものあろうや...
吉川英治 「黒田如水」
...――伯耆(ほうき)から来た名和悪四郎泰長(なわあくしろうやすなが)...
吉川英治 「私本太平記」
...この陣中で相なろうや...
吉川英治 「私本太平記」
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