...蝋燭(ろうそく)の光の落ちたテエブルの上には酒杯(さかずき)やギタアや薔薇(ばら)の花など...
芥川龍之介 「誘惑」
...これは蝋燭(ろうそく)を灯すに用い多く会津(あいづ)で出来た...
淡島寒月 「亡び行く江戸趣味」
...図265は蝋燭(ろうそく)屋の看板で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...その上に御地敷をしくこと(四)壇の上にろうそく台...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...ろうそくをともして...
アントン・チエーホフ Anton Chehov 鈴木三重吉訳 「子守つ子」
...蝋燭(ろうそく)の灯の下で懸命に書いたのだろう...
太宰治 「鴎」
...私は小さい蝋燭(ろうそく)を片手に持って...
太宰治 「斜陽」
...座敷の蝋燭(ろうそく)を消して行く者もあり...
太宰治 「新釈諸国噺」
...ちょうど緑の焔をあげて燃ゆる小蝋燭(ころうそく)を点(とも)しつらねたようにも見える...
寺田寅彦 「柿の種」
...それには二本の蝋燭(ろうそく)が立てられてたいてい司教の暖炉の上に置かれていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...マリユスの悲惨な帰着を蝋燭(ろうそく)で照らしていた門番だけが...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...提灯の蝋燭(ろうそく)も寿命が尽きたかい」せっかく火を入れた小田原提灯が...
中里介山 「大菩薩峠」
...蝋燭(ろうそく)の灯(ひ)の細きより始まって次第に福やかに広がってまた油の尽きた灯心(とうしん)の花と漸次(ぜんじ)に消えて行く...
夏目漱石 「琴のそら音」
...その中に細い蝋燭(ろうそく)を点(つ)けた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...蛾がろうそくに引かれるように……」ブルース卿が礼儀正しく進み出た...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...日のあるうちは蝋燭(ろうそく)をつけず...
三浦環 「お蝶夫人」
...蝋燭(ろうそく)が何本も立てて...
森鴎外 「蛇」
...法事に用いる蝋燭(ろうそく)も見事なのがあります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
便利!手書き漢字入力検索