...瑠璃(るり)のごとき眼も動くようなりしが...
泉鏡花 「活人形」
...ずるりと縁台へ脱いで赤裸々(まっぱだか)...
泉鏡花 「瓜の涙」
...またもやぐるりと逆転した...
太宰治 「正義と微笑」
...それからくるりと背を向け...
太宰治 「正義と微笑」
...爺仁は顔をつるりと撫(な)でて...
田中貢太郎 「怪譚小説の話」
...アリョーシャはあとになって、好奇心に燃えるオブドルスクの客僧が、長老のぐるりや、その庵室のほとりにおしよせる僧侶の中にはいって、あちこちにかたまっている群集の中へいちいち首を突きいれ、話という話に耳を傾け、誰にでも何か聞いていたのを思い出した...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...立ち上ってくるりと向うをむき...
豊島与志雄 「自由人」
...くるりと背を向けて...
豊島与志雄 「古井戸」
...その突きかざした提灯がくるりと廻ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...するりと抜けるように通った...
夏目漱石 「永日小品」
...淨瑠璃(じやうるり)の文句のやうなことを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傷は浅いぞ」兄に抱き上げられた美保子の瑠璃(るり)色のエヴニングの胸は...
野村胡堂 「笑う悪魔」
...くるりと廻れ右をして...
久生十蘭 「キャラコさん」
...くるりと鶴井に背を向けて皮肉気な嗤ひを浮べてゐた...
牧野信一 「心象風景」
...少し飛び上りては周圍(ぐるり)の樹にを纏ひつかせ...
正岡子規 「花枕」
...バスからそこの四角の二辺をぐるりと歩く...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...いろいろぐるりの空気...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...片足でくるりと廻った...
吉川英治 「松のや露八」
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