...今度はぐるり/\とその眼玉を二...
芥川多加志 「四人」
...そして昼近くなってちょっとした岬(みさき)をくるりと船がかわすと...
有島武郎 「或る女」
...船はぐるりと廻ってまた港に入(い)り...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...そのぐるりにはさまざまの陰影が暗く尾を引いていて...
梅崎春生 「日の果て」
...」笑って、そうして、美事に禿げて光っているおつむを、つるりと撫でた...
太宰治 「佳日」
...自分の官職を地口にするとはけしからん』そう言ってくるりと背中を向けて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...くるりと向(む)きなおって...
豊島与志雄 「風ばか」
...そのまわりはぐるりと事務室が取囲み...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...裂き切られた服を着たままの姿で兵士の前で輪を描いてぐるりと身体を廻して見せた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「流刑地で」
...一舞い舞ってするりと上に伸び...
本庄陸男 「石狩川」
...いきなりくるりとうしろを向いて帰ってしまいました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...日の出るころまでもゆるりと翌朝はとどまっていたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御ゆるりと」敷居のところへ片手をついてこう辞儀をすると梯子段の降り口の唐紙をぴたりと閉めて下った...
矢田津世子 「神楽坂」
...地上でくるりと身を転じたが...
山本周五郎 「新潮記」
...瑠璃紺(るりこん)の皺だらけのマントウを被(はふ)つた老人(としより)の墓番が一人通つたので呼留(よびと)めて問うた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...空は瑠璃(るり)いろに澄(す)んできたが...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いずれまたゆるりとお目にかかります」いそいそと駈けだして...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...浄瑠璃寺(じょうるりでら)や笠置寺へゆく人たちも泊るので...
吉川英治 「宮本武蔵」
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