...眼玉を一つぐるりとまはして...
芥川龍之介 「蛙」
...ミスのぐるりをかけまはります...
鈴木三重吉 「青い顔かけの勇士」
...」くるりと龜はひつくりかへつたやうに...
太宰治 「お伽草紙」
...重箱のぐるりにまどいしながらたべているので...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...春竜胆(はるりんどう)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...顔は濃い白粉(おしろい)を脂で拭きとったらしくつるりとしていた...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...くるりと背を向けて...
豊島与志雄 「古井戸」
...湖水で取れるいい魚類や山で取れるりっぱな鳥類などを閣下に食べさした...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...そしてくるりと背中を向けて駆け出した...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...太(ふと)い軟(やは)らか相(さう)な指(ゆび)の腹(はら)で暫(しばら)く揉(も)むやうにしてそれから藥(くすり)を塗(ぬ)つた紙(かみ)を一杯(ぱい)に貼(は)つて燭奴(つけぎ)のやうな薄(うす)い木(き)の板(いた)を當(あ)てゝぐるりと繃帶(ほうたい)を施(ほどこ)した...
長塚節 「土」
...首絞めをするりと抜けて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...紺瑠璃(こんるり)などの宝石の壺(つぼ)へ薬を詰めた幾個かを藤(ふじ)や桜の枝につけた物と...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ぐるりと千巻の書物に取りかこまれているから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...唇(くち)の周囲(ぐるり)がムズ痒いような気持で...
夢野久作 「近世快人伝」
...近き汀(みぎは)は瑠璃(るり)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...またくるりと踵(きびす)を返して...
吉川英治 「剣難女難」
...相模野を駈けて、鎌倉入りを急ぐ途中で」「お、出会うたか」「事面倒と、身を避けましたが、先は目ざとく見つけて、高氏殿へ告げよと、新田殿御自身、駒を返して、私へ申されまいた」「新田が、なんと?」「旅途の困難さは、我より公儀へ報じおくゆえ、高氏どのには、多摩の減水を見た上にて、ゆるりと、お渡りあるがよろしからん、と」「はははは...
吉川英治 「私本太平記」
...白眼をくるりと動かすのである...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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