...ぐるりと押廻して後背(うしろ)なる一団の軍夫に示せし時...
泉鏡花 「海城発電」
...かめが おもいものですから つるりと てが すべって...
五十公野清一 「一休さん」
...ともすればつるりこんと滑りがちなじめついた土の上を...
犬田卯 「米」
...するとヒスパニオーラ号は急速にぐるりとって...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...……(部屋をぐるりと見まわす)さようなら...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ペラ/\した唐紙刷のよく支那から持つて來る繪紙の美人があるが額がくるりと丸くなつて居るあんな形の少女であつた...
長塚節 「開業醫」
...浄るりに唄われ、劇化され、小説となってその道程(みちすじ)を語る時には納得し、正しく批評し、涙をもおしまない人たちが、何故(なぜ)現実のものに触れるとそうまで冷酷になるのであろう...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...どうなるのだ」さういふと順一はくるりとそつぽを向いて行つてしまつた...
原民喜 「壊滅の序曲」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...くるりと廻転すると...
火野葦平 「花と龍」
...影のようにするりと抜け出たであろう「斬り裂くジャック」は...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...くるりとうしろを向いて...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...人々は山姫のくるくるりながら踊るのを見て...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...お節は涙を拭いて音をたてずにあちこちと物を片づけ土鍋に米をしかけてゆるりと足をのばした...
宮本百合子 「栄蔵の死」
...……咄嗟の間に私の頭の中はぐるりと一廻転した...
夢野久作 「暗黒公使」
...北京城の瑠璃(るり)の瓦...
吉川英治 「新・水滸伝」
...瑠璃(るり)のかわら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...垢(あか)の中にくるりと光っている眼のきれいなことはすばらしい...
吉川英治 「宮本武蔵」
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