...欧米人士を戦争に次ぐの熱狂と興奮の坩堝(るつぼ)に陥れ...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...試験管なり坩堝(るつぼ)なり檻(おり)なりの中に飛び込んで焼かれいじめられてその経験を歌い叫び記録するのである...
寺田寅彦 「科学と文学」
...坩堝(るつぼ)の底に熔けた白金のような色をしてそして蜻(とんぼ)の眼のようにクルクルと廻るように見える...
寺田寅彦 「窮理日記」
...アルコオル・ランプ、乳鉢、坩堝(るつぼ)、試験管、――うす碧(あお)い蛍石、橄攬石(かんらんせき)、白い半透明の重晶石や方解石、端正な等軸結晶を見せた柘榴石(ざくろいし)、結晶面をギラギラ光らせている黄銅鉱……余り明るくない部屋で、天井の明り窓から射してくる外光が、端正な結晶体どもの上に落ち、久しく使わなかった標本のうす埃をさえ浮かび上がらせている...
中島敦 「狼疾記」
...多年積んだ不義の富を拐帯(かいたい)して江戸の坩堝(るつぼ)の中に深く隠れてしまったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...活きた坩堝(るつぼ)のように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さながらの坩堝(るつぼ)でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...炭火の中央に金属るつぼがあり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...白熱したるつぼを炭火から引き上げた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...大坩堝(るつぼ)の光明等々々が...
夢野久作 「オンチ」
...意外な処に在るスキャンダルの坩堝(るつぼ)までも発見する事が出来た...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...あのるつぼの試練が...
吉川英治 「折々の記」
...あのるつぼの試練が...
吉川英治 「競馬」
...浄光明寺のうちも外もたちまち活気と人ざわめきの坩堝(るつぼ)と変り...
吉川英治 「私本太平記」
...坩堝(るつぼ)をでたような陽(ひ)が...
吉川英治 「神州天馬侠」
...歓呼とどよめきの坩堝(るつぼ)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...武門も人間社会の外ではない種々相(しゅじゅそう)の坩堝(るつぼ)だと云い得よう...
吉川英治 「新書太閤記」
...そうして平安朝の詩人の空想のるつぼに鎔(と)かされたものであったろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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