...鐘の音は靜かな凍てついた空氣の中でりんりんと響き渡り...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...車の響は々(りんりん)として絶えなかった...
田中貢太郎 「賈后と小吏」
...雲雀(ひばり)のようにきりりんりんと鳴きながら空にあがって往く小鳥もあった...
田中貢太郎 「山寺の怪」
...一行勇気りんりんとして直ぐ二階の一室へ通る――「すすり泣くピエロの酒場」...
谷譲次 「踊る地平線」
...夜(よる)夜中(よなか)でも電話りんりんかかって来ます...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...日頃勇気凜々(りんりん)たる道庵先生も...
中里介山 「大菩薩峠」
...天文(てんぶん)二十三年秋八月越後国春日山の城主上杉入道謙信は八千余騎を引率して川中島に出陣ありそのとき謙信申さるるやう加賀越前は父の仇(かたき)これをほふりてその後に旗を都に押立てて覇(は)を中原に唱へんことかねての覚悟なりしかどかの村上が余儀なき恃(たの)み武士の面目もだし兼ね……悲調を帯びたりんりんたる節が聞えたかと思うと...
中里介山 「大菩薩峠」
...凜々(りんりん)と朝の空気の中に響かせます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...銭形平次の声は凜々(りんりん)と響くのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自転車の鈴をりんりんならして来た男が...
林芙美子 「絵本」
...踏み越えて行く凛々(りんりん)たる勇気であったが...
本庄陸男 「石狩川」
...国粋中の国粋たる能楽の神髄を体得してこれを人格化し凜々(りんりん)たる余徳を今日に伝えて来たか...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...凜々(りんりん)たる威風...
吉川英治 「三国志」
...いつもの凜々(りんりん)たる勇姿もなかった...
吉川英治 「三国志」
...凛々(りんりん)細腰(さいよう)の剣(けん)一夜も日も馬に鞭打ちつづけた...
吉川英治 「三国志」
...また士操凛々(りんりん)たるものがあった...
吉川英治 「三国志」
...朔風(さくふう)凛々(りんりん)...
吉川英治 「三国志」
...凜々(りんりん)とした声ではないが...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索