...吾妻橋(あずまばし)の欄干(らんかん)によって...
芥川龍之介 「ひょっとこ」
...目の前に欄干(らんかん)のあるところをみると...
芥川龍之介 「不思議な島」
...人通(ひとゞほり)もなき闇川橋(やみがはばし)の欄干(らんかん)を...
泉鏡太郎 「怪力」
...その岸とも謂(いつ)つべき張出(はりだし)の欄干近(らんかんぢか)い窓掛(まどかけ)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...探し疲れて橋の欄干(らんかん)に身を凭(もた)せかけた...
海野十三 「地獄街道」
...低いらんかんがあって...
江戸川乱歩 「黄金豹」
...菰(こも)をかぶって橋の欄干(らんかん)の下から物哀れな声を出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...欄干(らんかん)の上を危(あぶ)なく渡ったり...
夏目漱石 「思い出す事など」
...欄干(らんかん)が四角に曲って...
夏目漱石 「草枕」
...向う二階の欄干(らんかん)に銀杏返(いちょうがえ)しが頬杖(ほおづえ)を突いて...
夏目漱石 「草枕」
...欄干(らんかん)へ片足を掛けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...欄干(らんかん)へ片足を掛けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガクリと欄干(らんかん)の上に崩折(くずを)れたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...新し橋の欄干(らんかん)に凭(もた)れて居りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...われは狼のごとく飢ゑたりしきりに欄干(らんかん)にすがりて齒を噛めどもせんかたなしや 涙のごときもの溢れ出で頬(ほ)につたひ流れてやまずああ我れはもと卑陋なり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
...」プールの外囲(そとがこひ)の欄干(らんかん)をくぐり出て...
槇本楠郎 「プールと犬」
...タッジオが石のらんかんにもたれていたからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...」灸は婦人を見上げたまま少し顔を赧(あか)くして背を欄干(らんかん)につけた...
横光利一 「赤い着物」
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