...他に褒美(ほうび)を取らせんものを」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...いで思ひ知らせんず」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...君が安眠の砌(には)を駭かせ參らせん事...
高山樗牛 「瀧口入道」
...汝(なんじ)の熱心に賞(め)でて以後は妾(わらわ)が教えて取らせん...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...それが片方の端で互いにかみ合って反対に回るようにそこに螺旋溝(らせんこう)が深く掘り込まれていた...
寺田寅彦 「糸車」
...螺旋(らせん)状の縮みが伸びて...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...円筒の上にらせん形に刻んだみぞに張り渡した錫箔(すずはく)の上に印するもので...
寺田寅彦 「蓄音機」
...何かあることを知らせんためであったか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いたづらに朽(く)ちん身を法華経の御故(おんゆゑ)に捨てまゐらせん事...
中里介山 「大菩薩峠」
...お銀様をイヤがらせんがために...
中里介山 「大菩薩峠」
...嫁(よめ)があの仕掛(しかけ)だもの」婆(ばあ)さんは更(さら)に「俺(お)らあ仲間(なかま)も寺錢(てらせん)で後(あと)買(か)あから...
長塚節 「土」
...それが大体きまった大きさの螺旋形(らせんけい)を描(えが)きながら舞って来るのである...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...南側から入って螺旋状(らせんじょう)の階段を上(のぼ)るとここに有名な武器陳列場がある...
夏目漱石 「倫敦塔」
...「叔父さん螺旋(らせん)じゃありませんか」「成程(なるほど)」花弁へ手をかけて右へ廻すと...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...ただ西洋の事をたやすく世人に知らせんものをと思う一心よりこれを出版して...
福沢諭吉 「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」
...螺旋(らせん)状になった路(みち)のついたこの峰のすぐ下に...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...殺されるんか……お前アタマがどうかしとらせんか」戸若運転手は眼をしばたたいた...
夢野久作 「衝突心理」
...小売部の横から狭い階段を螺旋(らせん)なりに登って行った...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
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