...明るい廊下の突き当りにある螺旋状(らせんじょう)の階段を登って行った...
芥川龍之介 「春」
...彼は彼なることを知らせんがためにわざと顔を光りの方へ向けつつ「モウ御休みになるのかと思いまして……」...
李光洙 「愛か」
...螺旋(らせん)の道条(みちすじ)にこう畝(うね)ると...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...とびゆく噴行艇の群!右まきの螺旋形(らせんけい)をつくって...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...螺旋(らせん)形に曲った広い階段で...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...正月の注連飾(しめかざり)の様に螺旋状(らせんじょう)にひねくれ絡(から)み合うたのや...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...私たちは螺旋形(らせんけい)に回ってる階段をのぼっていった...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...無限の螺旋(らせん)のように解けてはまた結ばるる恐るべき水の渦巻(うずま)きを眼下にしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...まあ手(てえ)ついて謝罪(あやま)らせんの何(なん)だのつちことでなく...
長塚節 「土」
...その時鉛直線を軸として螺旋形(らせんけい)の道に沿って廻りながら落ちて来る...
中谷宇吉郎 「雪」
...南側から入って螺旋状(らせんじょう)の階段を上(のぼ)るとここに有名な武器陳列場がある...
夏目漱石 「倫敦塔」
...田圃(たんぼ)の中に建って居る螺線(らせん)形のお寺は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...うす暗い階段を螺旋(らせん)まきに駈けあがり天井を抜けると...
本庄陸男 「白い壁」
...こいつは二日分の手間代だけはおごらせんならんなあ...
三好十郎 「妻恋行」
...らせん形のロウソクを立てた...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...昔から由良千軒(ゆらせんげん)とか福良(ふくら)千軒とか謂(い)って...
柳田国男 「木綿以前の事」
...君と母とに知らせんと――と云つてゐる惣右衞門の心情を思ふと...
吉川英治 「折々の記」
...巡邏船(じゅんらせん)から...
吉川英治 「松のや露八」
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