...丁度時計のゼンマイに似た螺旋文字(らせんもじ)が一面に並べてありました...
芥川龍之介 「河童」
...皆これ和主に進(まい)らせんためなり」ト...
巌谷小波 「こがね丸」
...とびゆく噴行艇の群!右まきの螺旋形(らせんけい)をつくって...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...どこでどんな目に遭ったのか皆目分らせんのじゃ」「やはり様子が知れぬかのう」「甲虫甲虫と譫言をいうとるがのう...
海野十三 「地球盗難」
...昔知らぬ若殿原に行末短き榮耀(ええう)の夢を貪らせんとて其の膏血はよも濺(そゝ)がじ...
高山樗牛 「瀧口入道」
...我々とどめまいらせん」と云って...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...内々手引きして望みを叶(かな)へまゐらせん折もあるべしと...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...円筒の上にらせん形に刻んだみぞに張り渡した錫箔(すずはく)の上に印するもので...
寺田寅彦 「蓄音機」
...このことで競うなら今まであったどんなやつにだって負ける気すらせんのですわ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...無限の螺旋(らせん)のように解けてはまた結ばるる恐るべき水の渦巻(うずま)きを眼下にしていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...田圃(たんぼ)の中に建って居る螺線(らせん)形のお寺は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...あはれ可愛(かはゆ)しいかなる夢(ゆめ)を見(み)つる乳(ちゝ)まゐらせんと懷(ふところ)あくれば笑(ゑ)みてさぐるも憎(にく)からず...
樋口一葉 「軒もる月」
...おそるべき螺旋菌(らせんきん)が見いだされた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...山立ち姫に告げて取らせん」...
南方熊楠 「十二支考」
...通らせん!三好 でも知らないんだ...
三好十郎 「好日」
...これをそへてほらばほらせんと申候所...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...マゴマゴして巡邏船(じゅんらせん)にでも見付かったら面倒だ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...いやおうなく腹を切らせん...
吉川英治 「新書太閤記」
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