...どうもノアの方舟がこの山の絶頂に流れついたという説は本当らしくない...
石川欣一 「可愛い山」
...貴方のために闘います」「貴方は男らしくないのねえ...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...男らしくないわよ」「なッなんだって?」「こうなりゃハッキリ云ったげるわよ...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...二十匹三十匹を平気でたひらげる人は決して珍らしくない...
太宰治 「津軽」
...……およそこの世で最も花らしくないもの...
太宰治 「人間失格」
...而(しか)も先方のその仕向け方が少しもわざとらしくないので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...秋らしくない気分だつた...
種田山頭火 「其中日記」
...いっこう花らしくない花が群生している...
寺田寅彦 「沓掛より」
...と同時に、自分の得手を封じて、不得手な刀で勝負しようとしている荒木の、武士らしくない、正直でない、策略のある態度に、怒りが生じてきた...
直木三十五 「寛永武道鑑」
...あったかにして御火燵(おこた)に寝かしておきました」何だか猫らしくない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...実に男らしくない人だ...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...七人または七人半ですらそれほど珍らしくない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ある方面の努力に大きな精力が費された事例は決して珍らしくない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...芸術の仕事をする男が男らしくないというのは全く笑止なことね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その線の引き方がモンテーニュの手らしくないといわれるので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...生涯の不具者となる例などはめずらしくない...
吉川英治 「剣の四君子」
...――木下藤吉郎ではそれらしくない...
吉川英治 「新書太閤記」
...それも彼の容貌が根からの井戸掘り人足らしくないというだけの不審で...
吉川英治 「宮本武蔵」
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