...非常に臆病であるらしく...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...故障ができたものらしく...
海野十三 「空中漂流一週間」
...西鶴(さいかく)や近松の描く女性は、いじらしく、やさしく、男の膝に泣きくずおれる女であっても、男の方から膝を屈して仰ぎ視るような女ではない...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...「それなら堪忍(かんにん)して上げるから、ちゃんと手を衝(つ)いて詫まるがいい」で、仕方がなしにナオミは机へ両手を衝いて、―――それでもまだ何処か人を馬鹿にしたような風つきをしながら、不精ッたらしく、横ッちょを向いてお辞儀をします...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...余程彼は可愛いらしく...
外村繁 「打出の小槌」
...やっと気がついたらしく...
中里介山 「大菩薩峠」
...夕食の後らしくバイオリンを弾いておられた...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...寄席(よせ)へでも行(い)つて見(み)やうか」と珍(めづ)らしく細君(さいくん)を誘(さそ)つた...
夏目漱石 「門」
...學問も武藝も相當らしく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...遙か遠方で無限に拡大してゆくらしく...
原民喜 「火の踵」
...行(イ)きすゅる袖(ソーデ)の匂(ニオ)のしおらしや……」とめずらしく琉球の歌をうたいだした...
久生十蘭 「骨仏」
...午後一時頃やっと決心したらしく主任が来た...
宮本百合子 「刻々」
...早く死のうとも思わぬらしく...
三好十郎 「肌の匂い」
...持主の頭文字(イニシアル)は初めから縫い付けてないらしく引き剥がした痕跡もない...
夢野久作 「暗黒公使」
...久慈はその女が小憎らしくて突きかかったが...
横光利一 「旅愁」
...末来派の絵は僕の生活のやうにみすぼらしくない...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...秀吉らしくもない立ちおくれ――という形がないでもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...薄いワンピースを着た若い女性らしく...
蘭郁二郎 「地図にない島」
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