...にせ黄金塔にもまよわされず...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...時にはかすかな夜風にただよわされつつ...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...自分のよわさがよく解る...
種田山頭火 「其中日記」
...土のよろしさと自分のよわさとを感じる...
種田山頭火 「其中日記」
...牛若丸のような身がるさによわされて...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...かよわさうな腕で...
堀辰雄 「手紙」
...母親に似て上唇の厚ぼつたくとんがつたひよわさうな子供が...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あらゆる理性と文化を抹殺しはじめて横光利一の「高邁」の力よわさをあらわし...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...いつもこの全く生理的な体力の粘りのよわさが感じられ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そこにあるかしこさとよわさ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...体のよわさがまだあって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...陛下のおん望みもだしがたしとてついにとどめられぬ」「うき世の波にただよわされて泳ぐ術(すべ)知らぬメエルハイムがごとき男は...
森鴎外 「文づかい」
...一夜乞食ということは当時の興亡浮沈にただよわされていた無数の英雄門閥の諸侯にそのまま当てはまっている言葉だった...
吉川英治 「三国志」
...大きな自然の力――時の流れにただよわされてきた一漂泊者に過ぎん...
吉川英治 「三国志」
...この奇童(きどう)のよどみなき弁(べん)によわされてしわぶきすらたてず...
吉川英治 「神州天馬侠」
...八方(ぽう)わかれの謎道(なぞみち)にまよわされたりして...
吉川英治 「神州天馬侠」
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