...風で車のよろめくのを防ぎながら...
有島武郎 「或る女」
...私は私のよろめく影を見た...
梅崎春生 「桜島」
...足がよろめくようであった...
梅崎春生 「桜島」
...あなたのよろめくおすがたがさだめし大受けでございませう...
太宰治 「猿面冠者」
...あんな夢を見たけさのほがらかけさも一りん開いた梅のしづけさ鐘が鳴る師走の鐘が鳴りわたる・街は師走の広告燈の明滅・仲よい夫婦で大きな荷物飾窓の御馳走のうつくしいことようつくしう飾られた児を見せにくる寒い風の広告人形がよろめく朝日まぶしい餅をいたゞく午前は元寛さん来訪...
種田山頭火 「行乞記」
...樹明両君に)ふたりいつしよに寝て話す古くさい夢ばかり・枯れて草も木もわたくしもゆふ影をもつ・ぬかるみのもう春めいた風である・まがらうとしてもうたんぽゝの花・大根も春菊もおしまいの夕空・ふるつくふうふう酔ひざめのからだよろめく二月九日朝は曇つて寒くて...
種田山頭火 「其中日記」
... 690よろめく脚をとゞめ得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そこに展開する蒼生の風のまにまによろめく姿は...
戸坂潤 「社会時評」
...よろめくくらいに...
直木三十五 「南国太平記」
...まだ回復期で脚のよろめく修道女たちは...
永井隆 「この子を残して」
...よろめくところへ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...」とそのよろめくような...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...よろめけばよろめく方から打って来る拳に歯をくいしばって体勢を整える...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...よろめく足を踏みしめ踏みしめ...
山本周五郎 「お美津簪」
...よろめくように次の間へはいり...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...「あっ――」よろめくように...
吉川英治 「親鸞」
...よろめくところを...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ベリッと、それを踏んで、よろめくと、(しめた)と、丈八郎は、盲目的に、躍って、揮(ふ)り下ろしたが、一角は、反対の方へ、ぽんと、飛びかわして、(それは柱だっ)と、罵倒(ばとう)した...
吉川英治 「無宿人国記」
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