...足がよろめくようであった...
梅崎春生 「桜島」
...泣きたくなる心をおさえつけながらもよろめく足を踏みしめて...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...直ぐにそのままよろめく気配がして表の硝子(ガラス)窓によろけかかり...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...よろめくようにまた動きはじめ...
太宰治 「斜陽」
...よろめくやうに、忙しげに、子供たちの周圍を歩きまはつて、「そらそら、レン子ちやん」とか、「危いよ、走るところぶよ」とか叫ぶ...
田畑修一郎 「南方」
...よろめくようにかけよって...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 菊池寛訳 「フランダースの犬」
...よろめく足を踏みしめて立ち上りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...サツと斬つて落されたのは、突いてゐた長い杖だけ、隱居にやつした平次の身體は、よろめくやうに、後へヨロヨロと二三歩退いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二足三足よろめくと...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...衝撃によろめくやうにしながら人混のなかで立留まつてゐた...
原民喜 「火の踵」
...妻は能代(のしろ)の膳のはげかかりて足はよろめく古物に...
樋口一葉 「にごりえ」
...キャラコさんは時々よろめく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...崩れ残った煉瓦のチムニーや円柱はよろめくような長い影をひき...
久生十蘭 「だいこん」
...よろめくような足取りでじぶんの独房(セリュウル)へ帰ってゆく...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...よろめくところを...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...而して急に野分だつた風が吹き出し千曲川の岸では風の中で小鳥のよろめくのが見える...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ついにセント・ジェームズ通りと思(おぼ)しき所に着いたが、がれきの山をよじ登り、よろめくばかり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...チロチロとよろめく懐中時計のハラワタをいつまでもいつまでも透かし覗いているのが...
夢野久作 「塵」
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