...力なき身体のよろめく毎に...
泉鏡花 「紫陽花」
...よろめくようにして卓子の縁(ふち)をつかんで...
海野十三 「見えざる敵」
...よろめくような彼らの足音が...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...先生はよろめく足をふみしめ...
永井隆 「長崎の鐘」
...よろよろとよろめくところを...
中里介山 「大菩薩峠」
...彼はよろめく脚をふみしめ...
中村地平 「霧の蕃社」
...よろめくやうな足音が再び聞えたのにはつとして振り返ると...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...サツと斬つて落されたのは、突いてゐた長い杖だけ、隱居にやつした平次の身體は、よろめくやうに、後へヨロヨロと二三歩退いたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...よろめく足を踏みしめながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...よろめくような足取りでじぶんの独房(セリュウル)へ帰ってゆく...
久生十蘭 「葡萄蔓の束」
...馬が嘶きよろめく...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...よろめけばよろめく方から打って来る拳に歯をくいしばって体勢を整える...
宮本百合子 「歌集『集団行進』に寄せて」
...よろめく死霊共(しりょうども)...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...よろめくように、彼は頼子のテーブルへと歩いた...
山川方夫 「十三年」
...よろめく足を踏みしめ踏みしめ...
山本周五郎 「お美津簪」
...真名女は歯をくいしばって自分のそのよろめく心をみまもった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...よろめく足どりがますます弱つてきた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...そちや多くの召使に暇(いとま)をつかわした頃から浪人いたしておる元天満与力(てんまよりき)の常木鴻山(つねきこうざん)じゃ」「まア……」とお久良はよろめくばかりあきれた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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