...歌でも歌おうとよろめく足をふみしめ...
梅崎春生 「桜島」
...トラ十はよろよろと、後によろめくと、足を舷(ふなばた)に払われ、あっという間に大きな水煙とともに、海中に墜落した...
海野十三 「爆薬の花籠」
...あたし持って参りますからね」夏子は少しよろめく様に立って...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...禹徳淳は驚愕して背ろへよろめく...
林不忘 「安重根」
...――からだがとかくよろめく...
種田山頭火 「其中日記」
...どうもなんだか……(よろめく)目まいがする...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...自分で自分をどうしていいのかわからないのですから!」アリョーシャはよろめくようにしながら往来へ出た...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...よろめく者のように暖炉の戸前につかまった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...よろめくやうな足音が再び聞えたのにはつとして振り返ると...
南部修太郎 「ハルピンの一夜」
...よろめく利助の後ろから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...サッと斬って落されたのは、突いていた長い杖だけ、隠居にやつした平次の身体(からだ)は、よろめくように、後ろへヨロヨロと二三歩退(ひ)いたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よろめくような足どりで戻ってきた...
久生十蘭 「金狼」
...濛気(もうき)の幕によろめくような機影を曳きながら飛んでいたが...
久生十蘭 「雲の小径」
...よろめく足を踏みしめながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...玄四郎のよろめくところを...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...伴作はあッといってうしろへよろめく...
吉川英治 「神州天馬侠」
...おそろしい形相をしながら立ちよろめくと...
吉川英治 「平の将門」
...佐殿(すけどの)」よろめくように庭先へ来て...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索