...私は私のよろめく影を見た...
梅崎春生 「桜島」
...たじたじとよろめくような大きな人影がうつったかと思うと...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...よろめくような彼らの足音が...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...私は心のなかで大きくよろめくものを覚えたのである...
太宰治 「猿ヶ島」
...あなたのよろめくおすがたがさだめし大受けでございませう...
太宰治 「猿面冠者」
...家内がよろめくようにしてはいって来て...
太宰治 「春の盗賊」
...よろめくやうに、忙しげに、子供たちの周圍を歩きまはつて、「そらそら、レン子ちやん」とか、「危いよ、走るところぶよ」とか叫ぶ...
田畑修一郎 「南方」
... 690よろめく脚をとゞめ得ず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...よろめくような足音が階段を上ってきて...
豊島与志雄 「反抗」
...老人は少しよろめくやうにして戸口の外へ出て行つた...
南部修太郎 「霧の夜に」
...衝撃によろめくやうにしながら人混のなかで立留まつてゐた...
原民喜 「火の踵」
...よろめくように椅子から立ちあがった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...ダニーロは馬上でよろめくとともに地上へ転落した...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...更科の夜明けて二百二十日なり千曲の岸に小鳥よろめく前夜は出でて心ゆくまで姥捨の月を賞したのに...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...彼女がすこしよろめくようになったのを感じたが...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...おぼつかないよろめくような胴間声(どうまごえ)で言った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
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山之口貘 「山之口貘詩集」
...よろめくような声で...
山本周五郎 「ゆうれい貸屋」
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