...よろめく足を踏み耐(こた)へて...
石川啄木 「病院の窓」
...あなたのよろめくおすがたがさだめし大受けでございましょう...
太宰治 「猿面冠者」
...よろめくようにまた動きはじめ...
太宰治 「斜陽」
...そこに展開する蒼生の風のまにまによろめく姿は...
戸坂潤 「社会時評」
...二三尺よろめくと...
直木三十五 「南国太平記」
...まだ回復期で脚のよろめく修道女たちは...
永井隆 「この子を残して」
...宅(うち)へ出入(ではい)りする事丈は遠慮して貰(もら)ひたい」「承知した」と代助はよろめく様に云つた...
夏目漱石 「それから」
...キャラコさんは時々よろめく...
久生十蘭 「キャラコさん」
...濛気(もうき)の幕によろめくような機影を曳きながら飛んでいたが...
久生十蘭 「雲の小径」
...脇間から出てよろめくような足どりで霊代(たましろ)のほうへ進んで行く...
久生十蘭 「だいこん」
...よろめく足を踏みしめながら...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...切りつけられるたびに泳ぐようにヨロヨロと前後によろめく...
久生十蘭 「魔都」
...親鳥の啼いてゐる方をたよりによろめくやうに走りながら...
堀辰雄 「巣立ち」
...すこしよろめく足つきで...
三好十郎 「胎内」
...「ごめんなさい」とよろめくように云った...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...花明りによろめく蝶のような眩しさだった...
横光利一 「旅愁」
...よろめく尻をしたたかに打ちのめした...
吉川英治 「三国志」
...よろめくように私の視界を去っても...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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