...別に一枚袂より取り出して食ふ...
大町桂月 「月の東京灣」
...此等は素より取り越し苦労であつて...
丘浅次郎 「自然の復讐」
...危く茶碗を掌面(てのひら)より取り落そうとした...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...言ひつゝ懷(ふところ)より取り出す一封の書...
高山樗牛 「瀧口入道」
...患者もそれに気附いて既にバイエルのイスチチン Istizin をわざ/\ドイツより取り寄せて用いている...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...炙りて火より取り出し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 125又青銅の大槍を其剛強の手より取り...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
... 550是(これ)の中より取り出でゝ優れし賞をやがて後ち...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...かくて内より取り出す華美の禮服十二枚...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吾人は現今商家の為めに尊重せらるゝ旧紙幣の千ルウベルを革の札入より取り出すを見る時期の遠からざるを想はずんばあらず...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...彼女の憐(あわ)れなる娘コゼットを無頼の者の手より取り返し...
豊島与志雄 「レ・ミゼラブル」
...理想の二字を彼等の主観中より取り去る事は困難とならねばならぬ...
夏目漱石 「文芸とヒロイツク」
...わが手より取り落としたる銃を拾い上げんとする前に...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...しかして蕪村はこの材料を古物語等より取りしと覚ゆ...
正岡子規 「俳人蕪村」
...春の水背戸(せど)に田つくらんとぞ思ふ白蓮(びゃくれん)を剪(き)らんとぞ思ふ僧のさまこの「とぞ思ふ」といふは和歌より取り来りし者なり...
正岡子規 「俳人蕪村」
...(c)金銭をその正当なる所有者より取り上げてこれを外国人に与うるは...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...甲州地方より取り蒐(あつ)めて来い」と...
吉川英治 「新書太閤記」
...蜂須賀家の者の手より取り戻したのじゃ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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