...貴方の眼は――貴方の眼は」彼女は此処(ここ)で一寸言ひよどんだ...
芥川龍之介 「翻訳小品」
...その峻烈(しゅんれつ)な性格の奥にとじこめられて小さくよどんだ愛情に触れると...
有島武郎 「或る女」
...盲目的な――」私は言いよどんだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...ちょっといいよどんだ風に見えた...
海野十三 「怪星ガン」
...その次の言葉を云いよどんだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そこにはよどんだ水が流れの清冽(せいれつ)さをしらないような...
壺井栄 「二十四の瞳」
...ドクトル……」彼女は言いよどんだ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...私は監獄のよどんだ臭いにいつもよりひどく息苦しさを覚え...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...」彼は言いよどんだ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ときどき言いよどんだり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...よどんだなま温かい空気の中に醸(かも)されていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...哀しい曇影のよどんだ貧乏長屋のたてこむせまい路地々々のそれぞれのぬけ道のまえには...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...これらはよどんだ病原性の物質を通し外に出す機能を持っている...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...大そうどうの城中によどんだような一角のふしぎなしずけさです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...はっきりしてたんだから……」彼女は悲しみに打ちひしがれて再び言いよどんだ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...甘ったるいよどんだような宴(うたげ)のいきれが立ちこめている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...一団の影は立ちよどんだ...
吉川英治 「私本太平記」
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