...盲目的な――」私は言いよどんだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...栄介自身もこの固苦しい学校のよどんだ空気に飽き飽きしていたからだ...
梅崎春生 「狂い凧」
...まっ黒な水のよどんだ沼地があった...
海野十三 「爆薬の花籠」
...ドクトル……」彼女は言いよどんだ...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ゆっくりと流れるよどんだ川を越える...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...盛んに言いよどんだり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...さるすべりも夾竹桃もカンナもよどんだ血のように動かない...
永井隆 「長崎の鐘」
...よどんだ水がうねりとうねりの間でせせ笑ふやうに白い泡沫(しぶき)を立てたりした...
「修道院の秋」
......
野口雨情 「極楽とんぼ」
...大そうどうの城中によどんだような一角のふしぎなしずけさです...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...鉛色によどんだ小さな渦巻が幾つか海のあなたに一ツ一ツ消えて行って...
林芙美子 「新版 放浪記」
...冷やかな、よどんだような、供物の煙を含んだ神聖な薄明りの中には、どこか遠くのほうに、おぼろげな赤味がかった輝きが見えている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...甘ったるいよどんだような宴(うたげ)のいきれが立ちこめている...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...三月二十二日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕三月二十二日 第二十二信ひどい風! 南の方の空は赤茶けた埃の色でよどんだようになって居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……仙太 ……(何度も言いよどんだ末)それを言うのか...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...……」信二はいいよどんだ...
山川方夫 「その一年」
...云っておかなければならないと思うが」帯刀はちょっと云いよどんだ...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...そして「ですから」とちょっと云いよどんだが...
山本周五郎 「花も刀も」
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