...男は些(ちよ)と足淀(あしよどみ)して...
石川啄木 「二筋の血」
...そこに小さなよどみと云いますか...
大阪圭吉 「死の快走船」
...航路から見た下界の模様を逐一よどみなく申し立てた...
大庭武年 「旅客機事件」
...「照ちゃんは俺の顔を忘れてたな」「いいえ」照子はよどみなく言った...
高見順 「いやな感じ」
......
竹内浩三 「口業」
...流れのよどみに一むらの蒲(がま)が生(お)い茂っていた...
寺田寅彦 「試験管」
...本郷の通りの淀見軒(よどみけん)という所に引っ張って行って...
夏目漱石 「三四郎」
...言葉に少しもよどみがない...
夏目漱石 「三四郎」
...思想がよどみなく流れる時...
野村胡堂 「胡堂百話」
...桜の花片(はなびら)が二つ三つ散りよどみます...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...ストロムでいちばんの難所を滞潮(よどみ)のときに通りぬけようというのです...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...再び素晴らしい歌声がよどみなく響いた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...牛込見附の櫻の枯枝の隙に光るお濠の水のつめたさうなよどみに...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...重く光のよどみはじめた西の空をみつめた...
山川方夫 「その一年」
...はい」と新八は云いよどみ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...少しのよどみなくとうとうと述べさって専門のお歴々一同あっとばかり...
山本笑月 「明治世相百話」
...お館(やかた)へお渡しいたすてはずになっておりまする」よどみのない使いの弁舌(べんぜつ)に...
吉川英治 「神州天馬侠」
...この奇童(きどう)のよどみなき弁(べん)によわされてしわぶきすらたてず...
吉川英治 「神州天馬侠」
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