例文・使い方一覧でみる「よそ目に」の意味

...よそ目にはわからぬ愉快に日を暮らし... よそ目にはわからぬ愉快に日を暮らしの読み方
伊藤左千夫「隣の嫁」

...よそ目に見るとも胸おどりしそうなこの風情（ふぜい）を... よそ目に見るとも胸おどりしそうなこの風情をの読み方
伊藤左千夫「春の潮」

...よそ目に見るほど泣いてばかりはいない... よそ目に見るほど泣いてばかりはいないの読み方
伊藤左千夫「春の潮」

...よそ目にも見ゆる也... よそ目にも見ゆる也の読み方
大町桂月「妙義山の五日」

...よそ目には申し分なく見えたかも知れないのであるが... よそ目には申し分なく見えたかも知れないのであるがの読み方
相馬愛蔵、相馬黒光「一商人として」

...いや、避暑なんていうしゃれたもんじゃなく、東京の炎暑で病気がまたぶりかえしちゃまずいと、外房州の漁夫の家に、つてをもとめて行っていたのだが、よそ目には、女房を働かせて亭主ひとりが避暑とは、なんて結構な身分だろうというふうに見えたろう... いや、避暑なんていうしゃれたもんじゃなく、東京の炎暑で病気がまたぶりかえしちゃまずいと、外房州の漁夫の家に、つてをもとめて行っていたのだが、よそ目には、女房を働かせて亭主ひとりが避暑とは、なんて結構な身分だろうというふうに見えたろうの読み方
高見順「いやな感じ」

...そうしてよそ目には気抜けのしたもののように呆然（ぼんやり）として自分一人のことに思い耽（ふけ）っていた... そうしてよそ目には気抜けのしたもののように呆然として自分一人のことに思い耽っていたの読み方
近松秋江「うつり香」

...よそ目には誰一人として... よそ目には誰一人としての読み方
ドストエーフスキイ神西清訳「永遠の夫」

...よそ目には案じられるほど... よそ目には案じられるほどの読み方
中村清太郎「ある偃松の独白」

...よそ目には、無分別な――と思うほど、激しく叩く... よそ目には、無分別な――と思うほど、激しく叩くの読み方
中村清太郎「ある偃松の独白」

...よそ目には意地悪く見えるような表情を口端に漂（ただよ）わせた... よそ目には意地悪く見えるような表情を口端に漂わせたの読み方
正宗白鳥「入江のほとり」

...婿取はよそ目にはいゝやうだけれども人一倍辛い... 婿取はよそ目にはいゝやうだけれども人一倍辛いの読み方
水野仙子「四十餘日」

...この時まではよそ目に見るより清白なりき... この時まではよそ目に見るより清白なりきの読み方
森鴎外「舞姫」

...よそ目に見るのは... よそ目に見るのはの読み方
吉川英治「折々の記」

...新田ノ庄ほど富有（ふゆう）な所はないとみないっておる」「よそ目には... 新田ノ庄ほど富有な所はないとみないっておる」「よそ目にはの読み方
吉川英治「私本太平記」

...ただよそ目には見ていられません... ただよそ目には見ていられませんの読み方
吉川英治「私本太平記」

...それをよそ目にしてはおられんではないか」「礼をいう」村重は... それをよそ目にしてはおられんではないか」「礼をいう」村重はの読み方
吉川英治「新書太閤記」

...よそ目にもうらやましい睦（むつ）まじさで... よそ目にもうらやましい睦まじさでの読み方
吉川英治「親鸞」