...よそ目に見るとも胸おどりしそうなこの風情(ふぜい)を...
伊藤左千夫 「春の潮」
...よそ目にも見ゆる也...
大町桂月 「妙義山の五日」
...よそ目の花も失するなり...
太宰治 「もの思う葦」
...かなり異様な顎ひげもよそ目にはそれと同じ感じがした...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「ブラウン神父の醜聞」
...そうしてよそ目には気抜けのしたもののように呆然(ぼんやり)として自分一人のことに思い耽(ふけ)っていた...
近松秋江 「うつり香」
...お角がよそ目で見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男はよそ目もふらず鍬を使っているとばかり信じていたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...よそ目には、無分別な――と思うほど、激しく叩く...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...よそ目から見ると...
夏目漱石 「行人」
...よそ目には一列一体...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...中を通つたら涼しさうに思へる深い森林をよそ目に見ながら...
野上豐一郎 「湖水めぐり」
...よそ目にもわかるほど嫌な顔をしたが...
久生十蘭 「蝶の絵」
...よそ目には意地悪く見えるような表情を口端に漂(ただよ)わせた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...この時まではよそ目に見るより清白なりき...
森鴎外 「舞姫」
...藤夜叉と不知哉丸とは、じつの母子ではあっても、あまりに藤夜叉がまだ若くてきれいなせいか、よそ目には、姉と弟のようだった...
吉川英治 「私本太平記」
...新田ノ庄ほど富有(ふゆう)な所はないとみないっておる」「よそ目には...
吉川英治 「私本太平記」
...ただよそ目には見ていられません...
吉川英治 「私本太平記」
...よそ目にもうらやましい睦(むつ)まじさで...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索