...直(す)ぐによそから空気がそこへ入り込んで来て...
石原純 「ロバート・ボイル」
...それじゃあ銀座へ行くのはよそうやという者はなく...
海野十三 「一坪館」
...そよそよと吹く潮風...
江戸川乱歩 「大金塊」
...仕合わせに暮していた姉たちはなぜ妹たちの困るのを餘所(よそ)に見ながら構い着けなかったのであろう...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...よその娘を、ただ喜ばしてやったようなものさ」と、ヂューヂャが言った...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...よそへいって泊って下さい」「…………」「ねえ...
近松秋江 「うつり香」
...そして女とその子供とをよそへやってしまった...
豊島与志雄 「公孫樹」
...およそこれらの連中が見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...あるいは強(し)いて粧(よそお)っているのか知らないが...
アンブローズ・ビヤース Ambrose Bierce 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...どうもこのあたりからこの物語の終末に至るまでの月日がおよそハッキリわからなくってしまっていることを今これを書きながらもしきりに感じるのであるが...
正岡容 「わが寄席青春録」
...泣いても泣ききれないような事さえあるんだよ」「あたしおよそ知ってます」おちづは強く頷いた...
山本周五郎 「風流太平記」
...「およそ侍というものは自分のしたことについて弁解や釈明はしないものだと聞いています...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...謙信とその旗本以下、およそ百余人は、まず、謙信をあとに残して、先に十名ほどの下士が槍を杖にしてざぶざぶ川へ入って行った...
吉川英治 「上杉謙信」
...伝吉をよそに微笑を交わしましたが...
吉川英治 「江戸三国志」
...およそいつも原稿の期日にばかり會ふので...
吉川英治 「折々の記」
...およそ廉恥(れんち)を知らぬ男でしょうが」「しかし彼のみではない...
吉川英治 「私本太平記」
...よそのおかみさん達の中でまごまごするのも恥かしくはなく愉しかった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...およそ六億年前に地球及び太陽系の他の三惑星を支配していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
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