...若者はようやく立上って体を拭(ふ)いて行ってしまおうとするのをお婆様がたって頼んだので...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...ようやく吃逆は直りましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...やがてようやくに身を脱して...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...いかにしたらばいいのか?ようやくにして彼が脱した苦悩は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ようやく奇跡のように脱してきたあの泥濘(でいねい)の孔(あな)を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...これらの連中がようやく起き上って...
中里介山 「大菩薩峠」
...ようやく一語をハサムの機会を得まして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ようやく明確に証拠立てられました...
中里介山 「大菩薩峠」
...七兵衛もようやく自分の頭でわかりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...米友が手練の入興はようやく酣(たけな)わになりまさって行って――ようやく忘我の妙境に深入りして行く...
中里介山 「大菩薩峠」
...ようやく底に沈むのかしらん...
夏目漱石 「草枕」
...次に真直(まっすぐ)な往来を真直に突き当りの山まで見下(みおろ)したもんだからようやく正気づいたのは前(まえ)申した通りである...
夏目漱石 「坑夫」
...日はようやく暮れかかる...
夏目漱石 「野分」
...用があれば呼ぶから」御米はようやく茶の間へ帰った...
夏目漱石 「門」
...今ようやく思い出したのだろうか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...旅住居(ずまい)がようやく整った形式を備えるようになったころは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...その結果自分の柄に合わないストア主義からようやく離れて...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...ようやく、会議は、二派にわかれ、討論果てしなく見えたが、「周瑜(しゅうゆ)に一言させて下さい」と、初めて彼が発言を求めた...
吉川英治 「三国志」
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