...霊魂(れいこん)のない怪物のような感じがした...
海野十三 「人造人間殺害事件」
...」庸三は今少し迹(あと)をつけてみたいような気もした...
徳田秋声 「仮装人物」
...充分に発達した学問性を具えていると考えられるような或る種類の科学にあっても...
戸坂潤 「科学方法論」
...処が意識のみは当然かかる還元を許さないものでなければならないような特殊の特長をそれ自身の内に持っているのである*...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...従って前者が後者を基ける原理となるというようなことは零に特殊の意味を与えない限りこれからは出て来ようのないことなのであるから...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...運命自身であるような気がします...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「どうやら酒の酔(よい)もさめかけたような――」竜之助はまた暫らく眼をつぶって...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある心象がその記憶能力を識別するような鮮明な色で描かれないときは...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...見ると分ると云うような訳(わ)けで...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...何を書いたのやら自分でも思い出せないような事ばかりを書いて持たせてやった...
堀辰雄 「かげろうの日記」
...今後の一切がうまく回転しだすような幻想さえ持つのであった...
本庄陸男 「石狩川」
...撫(な)でさするような目つきで...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...そんな風に果してあなたが覚えていらっしゃるようなことだったのかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...眼つきや唇(くち)もとになんとなく人を蔑(さげす)むような色がある...
山本周五郎 「新潮記」
...何かしら患者をビックリさせるような事を云って...
夢野久作 「霊感!」
...親房の霜のような声は...
吉川英治 「私本太平記」
...枕を取って来い」「…………」「関白の女(むすめ)だから侍女(こしもと)のするような業(わざ)はせぬというのか」癇癖(かんぺき)の半分は酒の声である...
吉川英治 「源頼朝」
...「ちょうど目がさめると起きるような気持ちで」送られた...
和辻哲郎 「歌集『涌井』を読む」
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