...そのふたをとろうとしているようすなのです...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...悲(かな)しいような様子(ようす)で顔(かお)を赤(あか)くしている...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...城内のようすをうかゞっておられました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...煤竹(すすたけ)色の被布を着て痛そうに靴(くつ)を穿(は)いて居る白粉気も何もない女の容子(ようす)を...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...噺(はなし)の容子(ようす)ではそれ程(ほど)でもないのかと思(おも)つても見(み)たが...
長塚節 「土」
...まあ上(あが)りな」内儀(かみ)さんはランプを自分(じぶん)の頭(あたま)の上(うへ)に上(あ)げて凝然(ぢつ)と首(くび)を低(ひく)くしておつぎの容子(ようす)を見(み)た...
長塚節 「土」
...当時のようすをふり返りながら...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...黒羽二重の薄袷(うすあすわせ)を着流しにしたいいようす...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...尊い玉ででもあるかのように両手で捧げ持っている敬虔なようすも...
久生十蘭 「キャラコさん」
...王様がいらしてると思ったんですわ」眼をあげて真名古を見ると眼を閉じてウツラウツラしているようす...
久生十蘭 「魔都」
...そういった切迫したようすがある...
久生十蘭 「雪間」
...すっかり心をきめたようすで立ちあがりました...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...あたりいちめんには寒(さむ)さと冬らしい荒(あ)れはてたようすが見えています...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...まえから彼のようすを見ていて...
山本周五郎 「青べか物語」
...なにも変ったようすはなく...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...にわかに城下のようすが緊張してきた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...そこにいる彼の姿さえ眼に入らぬようすだった...
山本周五郎 「花も刀も」
...だんだんと浅瀬(あさせ)のほうへひきずってくるようすだ...
吉川英治 「神州天馬侠」
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