...砕いて切っても棄(す)てたいような御容子(ごようす)が...
泉鏡花 「悪獣篇」
...そのようすもありません...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...歩きだしているようすが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...わたしのただごとでないようすを見てとりました...
フョードル・ドストエフスキー 神西清訳 「百姓マレイ」
...「そんなこた仕(し)なくつたつて何(なに)もよかりさうなもんだね」内儀(かみ)さんは勘次(かんじ)の餘(あま)りに懸念(けねん)らしい容子(ようす)に疾(とう)から心(こゝろ)づいたことがあつた...
長塚節 「土」
...そうして万一金銭上の関係で退院を躊躇(ちゅうちょ)するようすが見えたら...
夏目漱石 「行人」
...人の住んでいるようすもない...
久生十蘭 「藤九郎の島」
...汚点(しみ)ひとつない結城の仕立おろしの足袋というすっきりしたようすでやってきて...
久生十蘭 「黄泉から」
...いかにもすずしげなようすで...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...すべてがえらそうで気にいらないようすだった...
山本周五郎 「さぶ」
...なにか思案をしていたようすだったが...
山本周五郎 「日本婦道記」
...休之助は(よほど心配していたのだろう)いかにもほっとしたようすをみせた...
山本周五郎 「風流太平記」
...六月と経つうちに信乃はしだいにようすが明るくなり...
山本周五郎 「めおと蝶」
...どうやら繩はかけられないようすだった...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...天(てん)ヶ丘(おか)のようすを...
吉川英治 「神州天馬侠」
...上座にあった神戸信孝の容子(ようす)に...
吉川英治 「新書太閤記」
...もうあるじの晁蓋(ちょうがい)から聞いている容子(ようす)だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...李師々(りしし)大夫の心はもうここにない容子(ようす)ですぐ立って行ってしまうし...
吉川英治 「新・水滸伝」
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