...ゆるゆる御精進おたのみ申し上候...
太宰治 「虚構の春」
...村の北端をゆるゆると流れていた三間ほどの幅の神梛木川が...
太宰治 「ロマネスク」
...彼女はゆるゆると着物を着た...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...仕出しはゆるゆる後から練って行こうという寸法...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆるゆると御養生遊ばしたいと強(た)っての御望みでございます」堀周吉は一座を見渡して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人力車が一台ゆるゆる走っていた...
林芙美子 「泣虫小僧」
...錨繩を曳きながらゆるゆると動いていた...
久生十蘭 「肌色の月」
...ゆるゆると盃を執りあげてゐたが...
牧野信一 「病状」
...帰国までゆるゆるおわしませと快く暇乞(いとまご)いして他の在所へ行って年月を送ると(『北条五代記』五)...
南方熊楠 「十二支考」
...お小言は後程ゆるゆる拜聽する事にして...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...あとはゆるゆるが上策なりと思いてか...
三宅花圃 「藪の鶯」
...何でもなるたけ大勢の候補者を聚(あつ)めてなるたけ緩々(ゆるゆる)一粒択りにしたらきっと無類上等のお婿さんが出て来ますよ...
村井弦斎 「食道楽」
...油にて揚げる時最初は火を弱くして緩々(ゆるゆる)揚げ後(の)ち火を強くして卸(おろ)すべし...
村井弦斎 「食道楽」
...濛々(もうもう)とした土煙がゆるゆると渦巻きながら這込み始めて...
夢野久作 「斜坑」
...彼は煙草を吹かしながら裏口から出ると母の歸つて來た小寺の方へゆるゆると歩いていつた...
横光利一 「悲しみの代價」
...緩々(ゆるゆる)お計り遊ばすがよいかと思います」と...
吉川英治 「三国志」
...長い巻紙をゆるゆる巻き納めた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ゆるゆる聞こう」すると...
吉川英治 「宮本武蔵」
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