...ゆるゆる熟読(じゅくどく)したきにつき暫時(ざんじ)拝借(はいしゃく)を請(こ)うとありければ...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...機関車がゆるゆる通る...
梅崎春生 「桜島」
...この間に緩々(ゆるゆる)探検もしたり...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...しかる後に安全な場所で緩々(ゆるゆる)とこれを咀嚼し得るための装置である...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...一段々々とゆるゆる鉄梯子をのぼりはじめた...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「歌う白骨」
...橋の下には隅田川に似た広い川がゆるゆると流れてゐた...
太宰治 「津軽」
...そして身体(からだ)をゆるゆると動かしたが眼は異様に光っていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...一日はゆるゆると重々しくたっていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ゆるゆる歩いていた深雪が...
直木三十五 「南国太平記」
...この不思議な装置の重圧する機械はゆるゆると地下を匐い...
原民喜 「冬日記」
...「芝――増上寺でしたかな」「ああ開拓使さま――たいへんな発展でございますそうなですな」「ゆるゆる見物がてらにまいって丁度でござろう」「さようでございますねえ」と番頭は戸口に出て陽の高さを見あげ...
本庄陸男 「石狩川」
...どうか行届かない処は御容赦なすって今日は緩々(ゆるゆる)お遊び下さい」とまた昔日の元気に似ず...
村井弦斎 「食道楽」
...悠々(ゆるゆる)おはなしを」と...
吉川英治 「上杉謙信」
...一杯やりながら悠々(ゆるゆる)とそのお話をいたしたいと思ってな……」と燗(かん)に指を触れて見て...
吉川英治 「江戸三国志」
...次の出府の機(おり)にはぜひゆるゆるとおはなしいたそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...せめては煎(せん)じ茶のひとつもゆるゆる飲ませてやりとう思う...
吉川英治 「新書太閤記」
...ゆるゆると」小姓たちも忙しく...
吉川英治 「新書太閤記」
...ゆるゆるいたすが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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