...幾と云ふ順序で俥(くるま)がゆるゆると列を作つたのであるが...
田畑修一郎 「鳥羽家の子供」
...ゆるゆる台湾の話でも聞こう!」...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...一日はゆるゆると重々しくたっていった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ゆるゆるとお茶を飲みながら近所の人とトラックの話をしてゐるのだ...
中原中也 「引越し」
...ゆるゆると御養生遊ばしたいと強(た)っての御望みでございます」堀周吉は一座を見渡して...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ゆるゆると楽しむのだった...
長谷川時雨 「牢屋の原」
...畫(ゑ)はゆるゆると後日(ごにち)の事(こと)になし...
樋口一葉 「曉月夜」
...野毛山のほうから軽そうな飛行機が一機入ってきて頭の上でゆるゆると旋回しだす...
久生十蘭 「だいこん」
...ハンドルをゆるゆると左右に動かせてゐる...
北條民雄 「道化芝居」
...あの娘(こ)とゆるゆる……」と続けながら...
牧野信一 「バラルダ物語」
...鏡のやうな沖合をゆるゆると走つてゐました...
牧野信一 「船の中の鼠」
...サヤサヤと私語(ささや)きあいつ緩々(ゆるゆる)その前を通りすぎたり...
宮崎湖処子 「空屋」
...気を付けて緩々(ゆるゆる)養生し給え」大原「イヤモー全快だ...
村井弦斎 「食道楽」
...帰り道に馬車をゆるゆる輓(ひ)かせて通ると...
アルベエル・サマン Albert Samain 森林太郎訳 「クサンチス」
...われらの六波羅入りは、ゆるゆる、三番乗りでよかろうわい」と、一同をなだめたままでいたわけだが、もちろん直義たち幕僚の将には、何ともジリジリするような我慢以外なものではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...次の出府の機(おり)にはぜひゆるゆるとおはなしいたそう...
吉川英治 「新書太閤記」
...悠々(ゆるゆる)と名残をお尽しあるように」一樽(ひとたる)の美酒と...
吉川英治 「新書太閤記」
...こよいは悠々(ゆるゆる)...
吉川英治 「源頼朝」
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