...ゆらゆらと持上って...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...すると、四角い映写幕(えいしゃまく)に光がさして、ぼんやりした形があらわれて、ゆらゆらとゆれ、それからかすかなしゃがれた声が高声器の中からとびだした...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...ゆらゆら動く昆布の森のなかにおとなしく眠り...
太宰治 「陰火」
...絶えず身体をゆらゆら左右に動かして...
太宰治 「善蔵を思う」
...ゆらゆらと水平線から浮んで出た...
太宰治 「津軽」
...見つけしだい撲(なぐ)ってくださいませ」舟は間もなくゆらゆらと動きだした...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...ゆらゆら光りながら...
田中英光 「オリンポスの果実」
...ゆらゆらと震えるような皺を軽く刻み...
豊島与志雄 「悲しい誤解」
...春は幔幕のかげにゆらゆらとして遠く俥にゆすられながら行つてしまつた...
萩原朔太郎 「青猫」
...その影が壁や扉や床にゆらゆらと落ちる...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...あたかも葡萄(ぶどう)の房(ふさ)のようにゆらゆらと揺れながら見えた...
堀辰雄 「恢復期」
...ずらりと優雅なランプがゆらゆら輝いている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...ゆらゆらとゆらめく光がさしまねいているからである...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「予言者の家で」
...お肩にゆらゆらとするお髪(ぐし)がきれいで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...平さんの顔もゆらゆら動くようにみえるが...
山本周五郎 「季節のない街」
...俯(う)ッ伏(ぷ)せになった水死人(すいしにん)が水草(みずぐさ)の根をゆらゆらとはなれる...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ゆらゆらと、蝋燭の灯(ひ)と一緒に、影法師も、気味わるくうごくのだった...
吉川英治 「松のや露八」
...ゆらゆらとゆらし始めていたが...
蘭郁二郎 「魔像」
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