...家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...夜になると不承不承(ふしょうぶしょう)お祈りをしてわれわれ自身を不確かさにゆだねる...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...あるいはまた自分以外の者の記憶にその名前をゆだねることを恐れたからであったろうか?コゼットが小さかった間は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やがてその主君の命の遥かなるかなたに芸の命ずるところの怖ろしい宿命に身をゆだねることとなるのである...
中井正一 「脱出と回帰」
...万物のもつ物哀しい哀感に身をゆだねるあの生きかたを...
中井正一 「美学入門」
...その仕事をゆだねることにした...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...これは臣下の生命をお前の手にゆだねるのだから...
ジョナサン・スイフト Jonathan Swift 原民喜訳 「ガリバー旅行記」
...私の身體を眠りにゆだねるのを許した...
堀辰雄 「水族館」
...人が大きな幸福に身をゆだねるごとく...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...もし真に婦人を助けるつもりならば右二つを実行してあとは婦人の自発性にゆだねることこの日...
宮本百合子 「往復帖」
...長年の苦労によって築きあげられた自分の事業に丁寧に親切なみがきをかけていよいよ尊くなりまさって行く時に死の手にその身をゆだねる事を誰が喜ぼうぞ...
宮本百合子 「悲しめる心」
...全身心をワク乱と絶滅感にゆだねる事ができない...
三好十郎 「恐怖の季節」
...いかに様々な悪行に毎日我々はこの身をゆだねることであろう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分を運命の御意にゆだねる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...* 第一巻第二十七章「真偽の判断を我々人間の知恵にゆだねるのはとんでもないこと」...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分の生命と健康とを医者たちの勝手な支配にゆだねるあのわらうべき考えに...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そもそも君は誰にゆだねるのか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一切(いっさい)の権限(けんげん)はそちにゆだねる...
吉川英治 「私本太平記」
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