...貞世は姉の膝(ひざ)をゆすりながらその言葉をさえぎった...
有島武郎 「或る女」
...踊り手は、単調な有様で歩きまわり、身体をゆすり、頭、腕、脚はいろいろな形をした...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...」と揺笑(ゆすりわら)いをすると...
泉鏡花 「薄紅梅」
...ゆすりの種にはならない...
江戸川乱歩 「影男」
...そんなことはできねえが」弱ったなと俺は貧乏ゆすりをして...
高見順 「いやな感じ」
...蒲団(ふとん)の中へもぐりこんで身体(からだ)をゆすりながらいやいやをしながらむずかりました...
竹久夢二 「夜」
...山木をゆすり、その貯(たくわ)えの底をはたきて二千円を得たれども、なお三千の不足あり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...無法なゆすり方は決してしない...
中里介山 「大菩薩峠」
...背中の赤ん坊をゆすりあげていつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...氏はなんらゆすりがましい気持を持ったわけではなかった...
橋本五郎 「地図にない街」
...料理人の若衆たちをゆすり起こす...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...石田氏は貧乏ゆすりをしながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...はなはだしきは旦那が人足をゆすりて酒代を取るに至れり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...ゆすりだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...真実親しさうに長い顔を上下にゆすりながら...
牧野信一 「夜見の巻」
...ふっくりと愛らしい顎(あご)のあたりに眉刷毛(まゆすりげ)をつかいつつ「わしはまた此のごろほど...
三上於兎吉 「艶容万年若衆」
...ゆすりか? それなら...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あの大地震は東京市中の到る処に安飲食店をゆすり出した...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
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