...一つ揺直(ゆすりなお)して...
泉鏡花 「縁結び」
...それをゆすりながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それは金銭をゆすり取る手段であったかも知れない...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...あだかもそれが家の土台までゆすり立てるかのように...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...東京へ来て強請(ゆすり)をやってるだろう」「お互(たがい)さまだよ」「お互さまじゃねえや...
田中貢太郎 「春心」
...見い健!」お母さんは立ちどまって背の健をゆすりあげた...
壺井栄 「大根の葉」
...それを強請(ゆすり)かなんぞのように銭金(ぜにかね)で追っ払いなぞは恐れ入ります」そろそろ七兵衛の言い分が巽上(たつみあが)りになって...
中里介山 「大菩薩峠」
...しきりにそれをゆすり試みて歩いている...
中里介山 「大菩薩峠」
...乙松の本當の親へ強請(ゆすり)に行つたんだらう――再々の事で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...強請(ゆすり)がましく御當家へ來たのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...小田巻直次郎というのは、神田一番の悪侍で、どこの藩の浪人か知りませんが、とにかく、押借、強請(ゆすり)、喰い逃げ、喧嘩、博奕(ばくち)、人の嫌がる事なら、何でもやって歩くといった、とんでもない中年男だったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの女が私の一座にいるうちに、殴り込み、ゆすり、喧嘩、強談を持込まれたことは幾度あったかわからないほどで、ここにいる女房のお六が証人でございます」「人柄は?」「色っぽくてジャラジャラするだけのことで別に悪い癖があるわけではございません」「近江屋の主人が殺されてから、お栄の行方は何うなったかわからないが、親方は知っているだろうな」「とんでもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小山のような背嚢(ルックザック)をゆすりあげてサッサと歩きだした...
久生十蘭 「キャラコさん」
......
槇村浩 「青春」
...前後にゆすぶられる度に心が体からゆすり出されるような気がした...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...強請(ゆすり)や詐欺(かたり)は横行するし...
吉川英治 「醤油仏」
...にわかにジャラン! ……と妖異(ようい)な鐘(かね)のひびきがゆすりわたった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その牢人と組んで、博奕(ばくち)、ゆすり、かたり、誘拐(ゆうかい)を職業にして立とうとする無頼者(ならずもの)も殖(ふ)えるし、飲食店や売女もそれに灯(あかり)をつける...
吉川英治 「宮本武蔵」
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