...また「驕慢」に音(おと)づれしなが獲物をと、うらどふに、えび染(ぞめ)のきぬは、やれさけ、笏(しやく)の牙(げ)も、ゆがみたわめり...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...隆夫は今までによく吟味(ぎんみ)してあったから自分のところの受信機はほとんどゆがみを生(しょう)じない自信があった...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...その電波が受信機にはいる前に既に持っているゆがみなのだ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...音声ゆがみが、電波自体の中に既に含まれているものとすれば、それはどうしたわけでゆがみを生じたものであろうか...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...そこにゆがみを生ずる原因があると考える...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...ゆがみがどの原因によって起っているかを突き止めることだ...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...ゆがみて蓋(ふた)のあわぬ半櫃(はんびつ)凡兆(ぼんちょう)草庵(そうあん)にしばらくいては打ちやぶり芭蕉(ばしょう)(昭和七年五月...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...鏡が幾枚かあるがそれらに映る万象はみんなゆがみ捻(ねじ)れた形を見せる...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...頸はゆがみ、背中はまがり、からだ全體ががたがたになってひどく弱っていた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...こうしたゆがみに出会うと...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...ヤッペの顔がゆがみ出したとたん...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...髷(まげ)がゆがみ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほとんど別人のようにゆがみ...
三好十郎 「胎内」
...ゆがみを昔から持たされている...
室生犀星 「陶古の女人」
...茶器の形にはよく「ゆがみ」が見られるが...
柳宗悦 「民藝四十年」
...必然さを離れてのゆがみではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...白木(しらき)の椀(わん)はひずみゆがみ...
柳田国男 「木綿以前の事」
...女の顔はゆがみ、無理にもぎはなすと唾液が白く筋をひいた...
山川方夫 「その一年」
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