...これが今日の槍を形造った所以(ゆえん)だろう...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...国民の覚醒を促すゆえんである...
大隈重信 「憲政に於ける輿論の勢力」
...吾人が平和なる共同生活を営むべきゆえんの道でない...
大隈重信 「現代の婦人に告ぐ」
...夫を幸福にする所以(ゆえん)であることも分っていた...
谷崎潤一郎 「鍵」
...人体の不浄なる所以(ゆえん)が種子不浄とか五種不浄とか云う風に...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...実は人間にとって意外な祝福(しゅくふく)をもたらす所以(ゆえん)になるのである...
寺田寅彦 「蛆の効用」
...また下書きなどをしてその上を綺麗(きれい)に塗りつぶす月並なやり方の通弊を脱し得る所以(ゆえん)であるまいか...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...また自分の仕事の援助者を得るに成効した所以(ゆえん)は...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...これ何人の思想をもみなこの問題なる中心点に向けて相帰着するゆえんなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...しかしてかくのごとき禍害を社会に及ぼすゆえんのものは...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...なんとなればかの百貨の離合集散するゆえんのものはただこの機関あるがゆえなればなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...今日において開化人が野蛮人を呑滅するゆえんのものはなんぞや...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...その鏡が風呂場にある所以(ゆえん)で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...やはりカリフォルニア・シナ間の汽船定期航路を開始するためには米日間に通商条約を締結する必要があるゆえんを陳(の)べ...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...顎化けの化けの所以(ゆえん)であるところの...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...此(かく)の如きは今の多事の時に処する所以(ゆえん)の道でないというのである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...以前は自在に企てえられざりしゆえんである...
柳田国男 「雪国の春」
...百代に高からしめる所以(ゆえん)となったものである...
吉川英治 「私本太平記」
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