...これが「不明」という知的現象に善悪の批判が介在し得るゆえんである...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...みなその公認教たるゆえんなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...時子はどうかというと其の病気の所以(ゆえん)もあったのであろうか...
海野十三 「三角形の恐怖」
...これ我儕(わなみ)が大日本文明協会の翻訳事業の必要を感ずる最も切なるゆえんである...
大隈重信 「東西両文明の調和を論じて帝国の将来に及ぶ」
...これ鄭(てい)の子産が音楽を聞いてその国の治乱を知ったゆえんである...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...また祝辞を送られたゆえんなりと私は信ずるのである...
大隈重信 「早稲田大学の教旨」
...これは東京人と田舎人との趣味嗜好の相違するゆえんである...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...映画の大衆的であるゆえんは最も密接にこの点につながっているという事は疑いもないことである...
寺田寅彦 「映画芸術」
...神州の神州たる所以(ゆえん)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その所以(ゆえん)何ぞや...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...全く時間の懸隔なく深くわが胸底(きょうてい)に浸(し)み入りて常に親密なる囁(ささや)きを伝ふる所以(ゆえん)けだし偶然にあらざるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...すらすらと覚えられてしまう所以(ゆえん)でございます」弁信は...
中里介山 「大菩薩峠」
...人の人たるゆえんは楽しみを全(まっと)うする所にあるのではない...
中島敦 「弟子」
...その最も因果な所以(ゆえん)が自分から面白くなって止(や)められない点にあるのだから全く厄介なことである...
中谷宇吉郎 「雪雑記」
...辺防に任ぜしむるゆえんのものは...
日野強 「新疆所感」
...中津藩に限りて無事静穏(せいおん)なりし由縁(ゆえん)なり...
福沢諭吉 「旧藩情」
...即(すなわ)ち曩日(さき)に政府に向かって忠告したる所以(ゆえん)なり...
福田英子 「妾の半生涯」
...私たちは古代に帰ることがかえって朝鮮紙業の名誉を高め繁栄を齎(もたら)す所以(ゆえん)となるのを信じて疑わない...
柳宗悦 「全羅紀行」
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