...ゆえに、保守の一方を取るものは、改進の同等に必要なることを記せざるべからず、改進の一方を守るものは、保守の同時に廃去すべからざることを知るを要す...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...私は二つまたはそれ以上多数のこの種の神を理解することができないゆえに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...しかしながら行動の必要はつねにかように厳密な検査の余裕を与えないゆえに...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...それゆえに不純なものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...クリストフは彼らのものであるがゆえに...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...被告はゆえにジャン・ヴァルジャンである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...ゆえに、貿易に不正あれば、商人の恥辱なり、これによりて利を失えば、その愚なり...
福沢諭吉 「学者安心論」
...おのずから主義の見るべきものあるは無論なるがゆえに...
福沢諭吉 「学問の独立」
...ゆえに方今、我が邦にて人民教育の手引たる原書を翻訳するは洋学家の任なり...
福沢諭吉 「学校の説」
...ゆえによく諸書に母子草の名は『文徳実録』からダと書いてある...
牧野富太郎 「植物記」
...鎖国で閑(ひま)多かりしゆえにもあるべけれど...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...最初の住民にとりて重大な問題であったゆえに...
柳田國男 「地名の研究」
...ゆえに、朕は意を決し、呉を伐(う)つため、これまで進発して来た途中であるが、前途の吉凶いかがあろうか...
吉川英治 「三国志」
...――しかし、なにがゆえに、まだ十三、四歳の子供まで斬ったか...
吉川英治 「宮本武蔵」
...何ゆえにこの相好が仏菩薩として美しいのであるか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...かるがゆえに愛は悲である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...何ゆえに直ちに罪悪を離れようとしないか...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...人形は自ら口をきかないがゆえにかえって自ら言うよりも何倍か効果のある言葉を使い得るのである...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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