...やるせない気がする...
板倉勝宣 「山と雪の日記」
...やるせない寂しさが胸にこみあげてきた...
伊藤左千夫 「落穂」
...やるせないような思いも...
徳田秋声 「新世帯」
...やるせない動物の泣いているような『すなおな眼』の上を...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やるせない迷いのうちに...
豊島与志雄 「春の幻」
...彼女にとってやるせないものであったに相違ないけれども...
野上豊一郎 「パリの地下牢」
...やるせないあこがれを感じて居たのでせう...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんな嬉しいやうなやるせない日を送つて居るのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...悲しくやるせない冒險の夢物語である...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...やるせない思いをしていたのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...このやるせない絶望の中で熟成した不幸な気質なのだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...最初の戦死者になればよかった……やるせないほど後悔しているときだったので...
久生十蘭 「蝶の絵」
...やるせない倦怠をまぎらわすために国政をいじりまわすことをはじめた...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...」すず子はやるせない思ひで之を聞いて居た...
平出修 「計画」
...彼はやるせない愛慕の心で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...次のようにやるせない激情を表現しようとしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...昌平は情けないほど悲しくやるせない気持になった...
山本周五郎 「七日七夜」
...弥生はそう思いながらやるせないほど孤独な寂しさにおそわれるのだった...
山本周五郎 「日本婦道記」
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