...やるせない心持がわかろうはずはありません...
高神覚昇 「般若心経講義」
...私はやるせない悔恨に責められてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...雪の黄昏を眺めた私の心のやるせない淋しさ――それは世界を掩うて近寄り来る死の蔭の冷(ひい)やりとした歩(あゆ)みをわれ知らず感じたのでした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...やるせない彷徨をする...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...ただやるせない憧憬の気持のみが...
豊島与志雄 「反抗」
...やるせないような...
豊島与志雄 「理想の女」
...「…………」青いやるせない顔と...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それはやるせない処女心を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あのやるせない心の焦躁...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...やるせない気分になってただ涙がこぼれ落ちるのであった...
浜尾四郎 「彼が殺したか」
...やるせない思いをしていたのだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...やるせない思いをかきたてられたものだったが...
久生十蘭 「あなたも私も」
...最初の戦死者になればよかった……やるせないほど後悔しているときだったので...
久生十蘭 「蝶の絵」
...愁いに似たやるせないほどの愛情で胸をつまらせた...
久生十蘭 「ユモレスク」
...やるせない薄ら明かりほど...
正岡容 「随筆 寄席風俗」
...妙にやるせない夢を見ながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...彼はやるせない愛慕の心で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トビアス・ミンデルニッケル」
...やるせないじゃないか...
山本周五郎 「陽気な客」
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