...「仕事もやりかけていたんだろう?」Sはもう一度遠慮勝ちに言った...
芥川龍之介 「死後」
...生田氏〔?〕はやりかけの仕事...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...私がこのヘルマーの家に對してやりかけてゐることが...
ヘンリック・イブセン Henrik Ibsen 島村抱月譯 「人形の家」
...義雄は貞子に先んじて婆アさんがやりかける陶器事業のことを思ひ出す...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...其の頃私のやりかけて居つた事業も予想したよりは都合よく運びかけてゐたので...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...僕は人殺しをやりかけたのに...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...その朝やりかけていた仕事のつづきを考えはじめて...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...僕はとんだ破廉恥なことをやりかけたことさえある...
豊島与志雄 「或る素描」
...」ジルノルマン氏はやりかけた手まねをやめて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...やりかけた途中でそんな事が知れると先生にしかられるにきまってるから黙っているべきだという...
夏目漱石 「三四郎」
...その他何事に限らず本気にやりかけて...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...やりかけたことはやるしかない...
久生十蘭 「悪の花束」
...僕達はいまやりかけてゐる「續かげろふの日記」の仕上がるまでは頑張つてゐるつもりだが...
堀辰雄 「山日記 その二」
...重要なやりかけがあるから」「分かっとる...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...声が悪いので「落葉に雨の」というのを半分やりかけたままよしてしまった...
山本周五郎 「落葉の隣り」
...机の上にはやりかけの写本がある...
山本周五郎 「七日七夜」
...銀五郎の後ろからズバッ――とやりかけた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...やりかけていた為事(しごと)に充分気を腐らしていた矢先なので...
若山牧水 「青年僧と叡山の老爺」
便利!手書き漢字入力検索