...稍(やや)皮肉にかう答へた...
芥川龍之介 「戯作三昧」
...ユタという語はやや日本語のミコまたは女カンナギに当るから巫という漢字を当てはめたらよいかもしれません...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...犬くぐりよりもやや大きい三角形の穴があいている...
海野十三 「三十年後の世界」
...記者団の緊張が稍(やや)弛(ゆる)みかけた...
海野十三 「地球発狂事件」
...そうです」と彼はやや亢奮(こうふん)して白い壁紙を張りつめた上についている黒い飛沫(ひまつ)を指さしながら...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...畳の上に吸いついて紙張の中を見ていることやや暫く...
中里介山 「大菩薩峠」
...やや小造りで、細(ほっ)そりして、総体に青ずんだ感じのするのも、病的というよりは、反ってアブノーマルな魅力を感じさせるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はやや期待を裏切られた態でしたが...
浜尾四郎 「死者の権利」
...こんなややこしい型破りな事件では紙切れの一枚や二枚は見落とされがちだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...しかも両手なほ冷(ひややか)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...やや長くかかって古い門の抵抗がやっと征服された...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今とてもやや形をかえて...
柳田国男 「木綿以前の事」
...細仕立(ほそじたて)の乾山(けんざん)の水墨物と香炉には冷ややかな薫烟(くんえん)が...
吉川英治 「江戸三国志」
...冬信は、やや進み出て...
吉川英治 「私本太平記」
...やや駒を早め出した...
吉川英治 「新書太閤記」
...秀吉はやや声を高めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...なくば自宅(うち)から取って来るが」とか――「医者へは、わしが飛んで行ってくる」とか、ややしばらく、ごたごたしている気配であったが、やがてひと落着きすると、「ご近所の衆、どうも有難うございました...
吉川英治 「宮本武蔵」
...うるみ声にやや弾みをおびた調子で囁いた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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