...谷間(たにま)の唯(たゞ)破家(やぶれや)の屋根(やね)のみ...
泉鏡太郎 「麻を刈る」
...背戸の奥深く真暗(まっくら)な大藪(おおやぶ)の多数の蛇(くちなわ)と...
泉鏡花 「薄紅梅」
...彼をめぐる女性たちそれから藪医者(やぶいしゃ)なんか...
海野十三 「振動魔」
...谷博士の病室をうちやぶり...
海野十三 「超人間X号」
...親分(おやぶん)トボケて居(ゐ)るが...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...箱のまゝ、うらの川へもちゆかむとせしに、猫は、箱をやぶりて、とび出せり...
大町桂月 「猫征伐」
...二十年来(ねんらい)定(さだ)まったその生活(せいかつ)の順序(じゅんじょ)を破(やぶ)ると云(い)うことは出来(でき)なく思(おも)うたが...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...なかの内臓は黒い戦士のあぎとに暴露されていた――その方の胸板はあまりに厚くてどうにも喰いやぶるすべがないらしかった――そして手負いの彼の眼の暗紅のザクロ石は戦いのみが燃やすことのできる兇暴さに燃えているのが見られた...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...間もなく与茂七とお袖は宅悦の家から『藪の内(やぶのうち)』と書いた提燈(ちょうちん)を借りて出て往った...
田中貢太郎 「南北の東海道四谷怪談」
...あとはスツパスツパ二杯酢の汁をしやぶるだけで...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...……緑平居・葉ざくらがひさ/″\逢はせてくれたかげ・みんないつしよにちやぶ台へまたてふてふ七月三十一日晴れやかに...
種田山頭火 「其中日記」
...広い竹藪(たけやぶ)の中の小径(こみち)を通って笹の間から...
中里介山 「大菩薩峠」
...藪蔭(やぶかげ)に小さい家があつて...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...この隼(はやぶさ)のやうな女を追ひ廻して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...……でも叔父でなければどうしてそんな事まで看破(みやぶ)りましょう...
夢野久作 「暗黒公使」
...篠のそよぎの消えて行った藪(やぶ)の奥で...
吉川英治 「江戸三国志」
...そちは早くも約束をやぶったのか...
吉川英治 「私本太平記」
...」摩天楼(まてんろう)の鏡の面からつやぶきんをとるために...
吉行エイスケ 「大阪万華鏡」
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