...笠は破(やぶ)れて...
泉鏡花 「霰ふる」
...其(その)千里(り)の藪(やぶ)があるといふ如(ごと)き...
伊東忠太 「妖怪研究」
...私の教えたMというのは評判の藪(やぶ)医者で...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...四十面相が牢やぶりを宣言しているさいに...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...この船の壞(やぶ)れたるもちて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...ゆがみて蓋(ふた)のあわぬ半櫃(はんびつ)凡兆(ぼんちょう)草庵(そうあん)にしばらくいては打ちやぶり芭蕉(ばしょう)(昭和七年五月...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...藪(やぶ)の中を歩きながら...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自分は一散飛びに飛んで横丁の竹藪(たけやぶ)の中へ飛び込んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...白(しろ)い菅笠(すげがさ)は雨(あめ)に曝(さら)されゝばそれで破(やぶ)れて畢(しま)ふので...
長塚節 「土」
...門前から見るとただ大竹藪(おおたけやぶ)ばかり見えて...
夏目漱石 「二百十日」
...肉やぶれ谷間をはしる...
萩原朔太郎 「偏狂」
...あわやぶちのめそうとしたので...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...肉桂の根をしやぶりながら...
牧野信一 「肉桂樹」
...わたしたちはやぶの中をかけ回って...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...我を破(やぶ)って...
吉川英治 「三国志」
...曹操の建業も一朝(いっちょう)の間(ま)かとあやぶまれていたような秋(とき)である...
吉川英治 「私本太平記」
...唇はやぶれ、鼻は傷ついている...
吉川英治 「松のや露八」
...廂(ひさし)のやぶれと同じ程度の古さである...
吉川英治 「源頼朝」
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