...やにわに後から追いすがって...
芥川龍之介 「妖婆」
...画家はやにわに面(おもて)をあげて...
有島武郎 「燕と王子」
...そして、やにわに、頭の上から、大きな岩や土のかたまりが、ダダーッとおちてきて、あっというまに、洞くつをすっかりふさいでしまいました...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...車はやにわに走りだしたのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...やにわにカーテンを開いて...
江戸川乱歩 「大金塊」
...ところが、一歩足を入れたかとおもうと、かれははっとしたように、やにわに、草むらの中へ、身をかがめたのです...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...湖の方向からやにわに続けざまに吹きつけて来る凛烈な風...
田中英光 「箱根の山」
...やにわにテエブルの角を跨(また)いで...
谷譲次 「踊る地平線」
...やにわに組みついて来たのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...その中でも、老妓の糸助に、皿八というものが、正客の安直と、金十郎の前へ現われ、皿八がドンブリを叩き、糸助が、すががきを弾いて、「おきんちゃ金十郎、コレきんちゃ金十郎」と皿八がうたいながら、コンコンカラカラコンコンカラカラと、丼(どんぶり)の音をさせたものだから、さっきからいい気持になっていた金十郎が嬉しくてたまらず、やにわに、すっぱだかになって踊り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やにわにガラリと浴室の戸があいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...やにわにがばと身を起こして老婆を抱きかかえ...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...やにわに径(みち)も選ばず一直線に畑を突き抜いて...
牧野信一 「鬼涙村」
...刀を抜いてやにわに犬を切り捨てた...
南方熊楠 「十二支考」
...やにわに矛(ほこ)を突ッかけて...
吉川英治 「三国志」
...やにわに得物(えもの)を把(と)って手むかい致し...
吉川英治 「新書太閤記」
...『おい、待て』彼は、駈(か)け戻って、やにわに、葬式の前に立ちふさがり、『お前達は、闇屋(やみや)だろう、棺を下ろせ、棺の中は、米にちがいない』と、御林軍以来、久しく忘れていた声を出して、脅しにかかった...
吉川英治 「人間山水図巻」
...そしてやにわに、松の根の北側にある一個の石を転がし、その石のあった下を目がけて、ざくと、一鍬(ひとくわ)入れはじめた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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