...首を伸ばして主人が箸(はし)に挿(はさ)んで口まで持って行こうとするのをやにわに横取りをする...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...やにわに逃げだしてしまったのさ...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...俺はやにわにすっ倒して...
高見順 「いやな感じ」
...彼女がやにわに立ちあがって家の方へ行きかけたのを見て...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...その中でも、老妓の糸助に、皿八というものが、正客の安直と、金十郎の前へ現われ、皿八がドンブリを叩き、糸助が、すががきを弾いて、「おきんちゃ金十郎、コレきんちゃ金十郎」と皿八がうたいながら、コンコンカラカラコンコンカラカラと、丼(どんぶり)の音をさせたものだから、さっきからいい気持になっていた金十郎が嬉しくてたまらず、やにわに、すっぱだかになって踊り出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やにわにがんりきの百は...
中里介山 「大菩薩峠」
...やにわに船を岸へ着け...
吉川英治 「剣の四君子」
...やにわに剣を抜いて...
吉川英治 「三国志」
...やにわに槍をくりのばして...
吉川英治 「三国志」
...やにわに瘧病(おこり)のような発作で...
吉川英治 「私本太平記」
...やにわに、小文治(こぶんじ)という眼さきの敵をすてて、なぎさのほうへかけだした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...やにわにまた足の痛手(いたで)を忘れておどりたった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...――左右に命じて、やにわに、何濤(かとう)の両腕を捉(とら)えさせ、その額(ひたい)に“○州へ流罪”と、一字空けの流人彫(るにんぼり)を刺(い)れさせたのだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やにわに宋江の胸ぐらつかんで突ッかかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼はやにわに胸をのばして巧雲の唇へ移った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼はやにわに介三郎の手くびを把(と)って...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...やにわに丘の陰から駈け出したのであったが...
吉川英治 「源頼朝」
...武蔵はやにわに追いかけた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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