...中から二三人の乗客がどやどやと現われ出て来た...
有島武郎 「或る女」
...エレベーターの綱条(ロープ)につかまって脱獄囚が下からどやどやと上ってきたのにはおどろきました」「綱条(ロープ)につかまって上るなんて...
海野十三 「浮かぶ飛行島」
...どやどやと下りてきましたが...
海野十三 「怪塔王」
...中からどやどやと警官がおりてきました...
江戸川乱歩 「サーカスの怪人」
...ずっしりした足があちこちとどやどや歩きる...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...市街鉄道などにどやどや乗り込んだ時には...
太宰治 「惜別」
...どやどやと玄関に出た...
太宰治 「チャンス」
...満腹もし満足もした客たちが玄関にどやどやと集まって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...どやどややって来たとき――浜屋だけは加わっていなかったが――お島は水菓子にビールなどをぬいて...
徳田秋声 「あらくれ」
...酔漢の一隊はどやどやと部屋を出て行った...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...無論旅屋(やどや)の亭主ではなかった...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...彼(かれ)は自分(じぶん)の今(いま)泊(とま)つてゐる宿屋(やどや)の名前(なまへ)を...
夏目漱石 「門」
...界隈の郷士(ヨウマン)たちがどやどやと下りて來さうにも思はれた...
野上豐一郎 「ウォリクの城」
...どやどやと男達がはいつて来た...
林芙美子 「浮雲」
...てんでに紡錘(つむ)や麻梳(あさこき)を持つた娘たちが先づ一軒の家へどやどやと寄りつどふ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...あのときヴィタリスや犬ととまったことのある宿屋(やどや)に荷物を預(あず)けて...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...若い者はどやどやとその一室に集った...
横光利一 「旅愁」
...どやどや客に来られたひには...
吉川英治 「三国志」
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