...」九「そこの旅宿(やどや)の角まで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...その時汽車の中へ日本人がどやどやとはいって来たが...
上村松園 「余齢初旅」
...どやどやと、入りみだれた足音が近づいてきた...
海野十三 「大空魔艦」
...また一同がどやどやと庭へ下りた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...三四名の學生がどやどやとはいつて來ました...
薄田泣菫 「詩集の後に」
...宿屋(やどや)にとまりました...
高山毅 「福沢諭吉」
...旅館(やどや)から電話をかけるなら宜いと思いだした...
田中貢太郎 「港の妖婦」
...そこからは乘客がどやどや甲板に上つて來た...
近松秋江 「湖光島影」
...其跡からどやどや人の跫音して...
徳冨蘆花 「漁師の娘」
...毎夜(まいよ)泊(とま)りの客(きやく)を連込(つれこ)む本所(ほんじよ)の河岸(かし)の宿屋(やどや)を出(で)て...
永井壮吉 「吾妻橋」
...宗助(そうすけ)と御米(およね)は一週(しう)ばかり宿屋(やどや)住居(ずまひ)をして...
夏目漱石 「門」
...宿屋(やどや)のまどを...
新美南吉 「名なし指物語」
...発車間際になって若い男女のスキーヤーが六七人どやどやと駈け込んで来たが...
野上豊一郎 「吹雪のユンクフラウ」
...てんでに紡錘(つむ)や麻梳(あさこき)を持つた娘たちが先づ一軒の家へどやどやと寄りつどふ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...そして確かに停泊用釜(ドンキ・ボイラア)の中から聞えて来るではないか!どやどやと靴音がしたかと思うと...
牧逸馬 「上海された男」
...なんというかしこいさるだろう」宿屋(やどや)に帰る道みち...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...宿屋(やどや)は七戸のみ...
森鴎外 「みちの記」
...手下(てか)に松明(たいまつ)を持たせてどやどやと踏み込んで来た...
吉川英治 「新・水滸伝」
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