...わざと九時まで時を過してやっとこさと出て行った...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...「なに……それが、あの……その」と、いままでの元気はどこへやら、ホールは叱(しか)られた猫(ねこ)のようにいくじなくちぢまって、しばらくたってから、やっとこさで、「おまえ、新しいお客(きゃく)があったってね...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...やっとこさ前列になったところで...
高見順 「如何なる星の下に」
...その真白い大きい大きい花束を両腕をひろげてやっとこさ抱えると...
太宰治 「女生徒」
...何人だろう」伯父さんはやっとこさ起きあがって...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...健脳丸(けんのうがん)を呑んだりしてやっとこさと恢復し切って居たのだ...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...やっとこさで帰ってきたのよ...
アントン・チェーホフ 神西清訳 「桜の園」
...ゆうべの夜食の席で彼がやっとこさで心に浮びあがらせたあの女の面影が...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...やっとこさで、家(うち)へ帰ってみると、やっぱり休ましちゃもらえない...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...やっとこさで安樂椅子のうえに起き直った...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...私は歯をくいしばり体を廻転させてやっとこさとうつぶせの姿勢にまでなったがその拍子に思わず イタイ イタイ イタイ イタイ と悲鳴をあげた...
中勘助 「胆石」
...汽車はやっとこさで坂を上りつめ...
永井隆 「この子を残して」
...十七日の朝の八時になってやっとこさで組閣を完了...
久生十蘭 「だいこん」
...やっとこさでそこから足をひきぬきました...
アナトール・フランス 岸田國士訳 「母の話」
...やっとこさ終った...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...いいあんばいにやっとこさこんな立派な学校へあげることができて――これ...
本庄陸男 「白い壁」
...うなりながらやっとこさでよじのぼります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それでもやっとこさ向うへ着きました...
夢野久作 「二人の男と荷車曳き」
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