...僕は滑(なめ)らかな河童の背中にやっと指先がさわったと思うと...
芥川龍之介 「河童」
...やっとこの世(よ)に生(い)きていられるのです...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...尻(しり)の後ろにやっとけ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...やっという懸(か)けごえと共に...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...やっとたすかった...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...もう部屋へ入りたいと申しますので――」やっと話が面白くなりかけた処で...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「妖影」
...自転車を押してやっと学校にたどりついた...
壺井栄 「二十四の瞳」
...やっとお情けに飲ましてくれるという始末さ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...やっと声をかけて力持のおせいは...
中里介山 「大菩薩峠」
......
中野鈴子 「お前は此の頃よくねむる」
...実は近年になってやっと分って来たのである...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...英国帆船がやっと陣容を立直したと見えるか見えぬに...
服部之総 「汽船が太平洋を横断するまで」
...「遠慮しないでお上り」みんながすすめて、やっと、その子はむしパンを食べはじめました...
林芙美子 「お父さん」
...やっと次郎吉は雑魚(ざこ)の魚(とと)まじりながらに...
正岡容 「小説 圓朝」
...おうちに帰ってやっと安心しました...
宮沢賢治 「蛙のゴム靴」
...今度はやっと聞えるか聞えないところで...
宮本百合子 「刻々」
...新八はにやっと笑い...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...やっとここ一両年を支えて来たというような始末...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
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