...やっかいなことであると思っている...
太宰治 「酒ぎらい」
...実にやっかいな大病にかかっているのかも知れない...
太宰治 「父」
...また義歯でも今のような不完全でやっかいなものでなくてもっと本物に近い役目をつとめるようなものができるかもしれない...
寺田寅彦 「自由画稿」
...癌のやっかいなことは外科手術で切り取ってもすぐお代わりが芽を出す...
寺田寅彦 「破片」
...なおやっかいな事にはいわゆる光学的錯覚というものがある...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...トーキーというものはたいへんやっかいな問題に出会うであろうが...
寺田寅彦 「耳と目」
...なんとなしに自分のからだをやっかいな荷物に感じない日はまれである...
寺田寅彦 「笑い」
...むずかしいやっかいな勉強のため...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...――やっかいなのは...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...またやっかいなことが起こるかもしれません……」「僕はあなたに御忠告しますが」とアリョーシャは熱心に続けた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...持(も)っているのがやっかいなものですが...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...もっとやっかいなことは...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...開けた所なら何も怖くないが」やっかいなことになった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...これはわたしたちの仕事にはじつにやっかいなことであった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...奇妙なやっかいなものはない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...こまごま何がない彼がないで案外やっかいなものよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...やっかいな四面の海などはないも同然だ...
柳田国男 「雪国の春」
...歴史でもなかなかやっかいな“謎”の局面ですが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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