...まあ、なんにしても、このやっかいな、機械人間のきものはぬごうじゃないか」七人はほッとしたように、首をとり、手をとり、足をとって、機械人間ならぬ、もとのからだにかえったのである...
海野十三 「超人間X号」
...あのかたを荷やっかいな越権者にさせるにもってこいの...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...そのように微妙でやっかいな細目は詮索しなくても...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...やっかいな癌腫(がんしゅ)はそういう反逆者の群れでできるものらしい...
寺田寅彦 「破片」
...なおやっかいな事にはいわゆる光学的錯覚というものがある...
寺田寅彦 「物理学と感覚」
...トーキーというものはたいへんやっかいな問題に出会うであろうが...
寺田寅彦 「耳と目」
...むずかしいやっかいな勉強のため...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...やっかいなことには...
中谷宇吉郎 「塩の風趣」
...ただやっかいなことは...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...持(も)っているのがやっかいなものですが...
新美南吉 「花のき村と盗人たち」
...男はやっかいなものです...
林芙美子 「新版 放浪記」
...これがなによりいちばんやっかいな仕事であった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...奇妙なやっかいなものはない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...こまごま何がない彼がないで案外やっかいなものよ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...まったくは君やっかいな女だね」秘密にしようと言い合ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...やっかいな四面の海などはないも同然だ...
柳田国男 「雪国の春」
...没羽箭(ぼつうせん)張清の得意とする“礫(つぶて)”ほどやっかいな物はない...
吉川英治 「新・水滸伝」
...やっかいな老踊子を...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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