...ややしばらく、不気味な静寂(せいじゃく)...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...戦災でやられたままになっている大きなやしきのあとがある...
江戸川乱歩 「鉄塔の怪人」
...女らしい影はどこを探したって見出せやしない...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...私が怪我をしやしないか...
田中貢太郎 「薬指の曲り」
...氷や菜葉や郵便や・氷屋ができて夾竹桃の赤や白や・落ちてきて米つく音の水がながれる・近道のいちはやく山萩の花・水は岩からお盆のそうめん冷やしてある行乞雑感(一)八月十一日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...老娘として相手にされやしません...
田山録弥 「一室」
...たくさん鳩をふやしてみないかね...
豊島与志雄 「ふしぎな池」
...誰にも云やしないわ...
豊島与志雄 「古井戸」
...郊外に遠い彼の邸(やしき)には...
夏目漱石 「明暗」
...また監督の腹をいためたりはしやしない...
橋本五郎 「地図にない街」
...下宿の箱火鉢に紙屑(かみくず)を燃やして根気よく唐もろこしを焼く...
林芙美子 「新版 放浪記」
...この件を話しやしょ」受話器を箱に戻し...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...何(なん)とも思(おも)やしない』と芋蟲(いもむし)が云(い)ひました...
レウィス、キァロル Lewis Carroll 丸山英觀訳 「愛ちやんの夢物語」
...むだになったのがくやしい...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...腮鬚(あごひげ)や胸毛を真黒くモジャモジャと生(は)やしているのだから...
夢野久作 「ココナットの実」
...二股(ふたまた)になった幹の間から桜の木を生やした大榎(えのき)はどこの池の縁に立っているという事まで一々知っていたのは恐らく村中で彼一人であったろう...
夢野久作 「木魂」
...正直食べても行かれやしません...
吉川英治 「新・水滸伝」
...おたずねしてもよろしゅうございましょうか」林助はくやしがって...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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