...瞼の上にやけどして片眼の釣上つた男は平面の...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...笠井が眼をきょとんとさせて火傷(やけど)の方の半面を平手で撫(な)でまわしているのが想像された...
有島武郎 「カインの末裔」
...夜のあけ方であったんやけど...
岩野泡鳴 「戦話」
...わしもみなさんも大火傷(おおやけど)しますからね...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...熱い蝋にやけどをして...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「そやけど、そない芝居をするとなると、仕打の白井さんは当(あて)にならんし、劇場(こや)から借りん事にはあきまへんぜ……」「劇場(こや)なら乃公(わし)が心配しよう...
薄田泣菫 「茶話」
...「………そやけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...普通の京都人とは違いますやろうな」「東京の土地は厭やけど...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」「誰にも見せへんいやはったよってに貸したげたんやけど...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...とうとう「ちりけ」のほかに五つ六つ肩のうしろの背骨の両側にやけどの跡をつけられてしまった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...彼(あ)の禁厭(まじねえ)で火(ひ)しめしせえすりや奇態(きてえ)だから」さういつて爺(ぢい)さんは佛壇(ぶつだん)の隅(すみ)に置(お)いた燈明皿(とうみやうざら)を出(だ)して其(そ)の油(あぶら)を火傷(やけど)へ塗(ぬ)つた...
長塚節 「土」
...裸体の八五郎はさすがに軽からぬ火傷(やけど)を負った様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...脊の火傷(やけど)の跡の光沢や...
原民喜 「永遠のみどり」
...この人はそのときかかとにやけどをしたのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...溢れ出した石泉をすぐ飲もうとすると大火傷(やけど)するから...
久生十蘭 「地底獣国」
...やけどして腫れている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...「これは僅かやけど...
山本周五郎 「へちまの木」
...お怪我も火傷(やけど)の程度だから...
吉川英治 「三国志」
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