...陳(ちんかう)此を引いて射義(しやぎ)を註(ちゆう)す...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...山羊(やぎ)のやうな角(つの)が二本...
芥川龍之介 「煙草と悪魔」
...七百二本たつや春青柳(あおやぎ)の梢(こずえ)より湧(わ)く...
淡島寒月 「江戸の玩具」
...花柳(はなやぎ)の手拭(てぬぐい)の切立てのを持っていますから...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...はしやぎ倒れるまで...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...木々の蔭、吹く風、あるは迸る、小川のほとり、ささやぎの、聲も聞えて...
ジョン・ミルトン John Milton 上田敏訳 「リシダス」
...三十九章に入りては山羊(やぎ)...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...当時は藤間や若柳(わかやぎ)の派手な踊が全盛の頃で...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手足の先が山羊(やぎ)のようで...
豊島与志雄 「天下一の馬」
...今更いうも愚痴なれど……ほんに思えば……岸より覗(のぞ)く青柳(あおやぎ)の……と思出(おもいだ)す節(ふし)の...
永井荷風 「すみだ川」
...山羊(やぎ)のような髯(ひげ)を生(は)やしている四十前後の男と云えばよかろう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ロイド眼鏡(めがね)をかけて山羊(やぎ)髭をつけると...
野村胡堂 「女記者の役割」
...甲州流や柳生(やぎゅう)流ではあるまいし...
野村胡堂 「胡堂百話」
...私は、自分が作家である故に斯んな説明詞を付け加へるが、恰もそれは、私達が一つの作に取りかゝるであらう前の、理窟や、情実や、知識や、哲学では何うすることも出来ないきらびやかな烈風との戦ひ、捉へどころを知らぬ無限の寂莫、涯しなき虚空へ向つての反抗、そして、止め度もなき寂しさを抱いて、さ迷ひ廻り、はしやぎ廻り、偉さうな議論を喋舌り廻り、恥も知らず、誉れもなく、たゞ、ひたすらに命かぎりの祈りを挙げる、「あの蟷螂の斧」「あの嘆きの寄り合ひ」――あの芸術至上感と、何んな隔てもない情景であつた...
牧野信一 「R漁場と都の酒場で」
...あんな大はしやぎの旗振りになるのかと思ふと...
牧野信一 「心象風景」
...柳の木立軽くさやぎおとなへ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ゴマ塩の山羊髯(やぎひげ)を生やしていたものだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
...だぶだぶの部屋着(へやぎ)を着ている...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??