...やおら紫煙を吐き...
犬田卯 「瘤」
...「艇長、電話です」三郎がいうと、地球儀のうえに筆をはこんでいた艇長は、やおら顔をあげ、「そうらしいね...
海野十三 「大宇宙遠征隊」
...しばらくして、やおら御質問...
太宰治 「佐渡」
...やおら其方(そち)を向いて「炬火かね...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...主人はやおら下駄(げた)をぬいで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...やおらその肥え太りたる手をさしのべて煙草(たばこ)盆を引き寄せ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...ここが、道庵先生のお節介なところで、癪(しゃく)にさわったら寝ていて、あてこすってやってもよし、怒鳴りつけてやってもかまわないところですが、この先生は、すっくと起き上って、帯を締め直して、そうして、徐々(そろそろ)と足を運んで、やおら、その隣室の襖(ふすま)へ手をかけてみると、存外、具合よくスラリとあきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...やおら立ち上って――その袈裟衣を見ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...やおら鞘(さや)を外(はず)してしまって...
中里介山 「大菩薩峠」
...やおら主人庄兵衛のえりがみとってその火焔車にほうりあげ...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...やおら馬車に乗りこんだ――すると...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...やおら、かぶりを振った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...女がやおら目を開けて見れば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...やおら肩の上に手を置くと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やおら掻巻(かいまき)を刎(は)ねのけて...
吉川英治 「江戸三国志」
...どうじゃ、蛾次郎」「ふウん……」と、そこでかれの半信半疑(はんしんはんぎ)が、やおら、腕(うで)ぐみとなって、まじりまじりと落着(おちつ)かない目で、小文治(こぶんじ)と龍太郎の顔色を読み廻(まわ)して、「じゃア……」と相好(そうごう)をくずしかけたが、またにわかにするどくなって、首をふるように、「あかをいえ! だれが、くそ、そんなウマい策(て)にだまされやしねエぞ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...やおら肩(かた)をはり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...きょうも、その、おもしろい小父さまは、能役者たちの狂言が幾番かすむと、やおら自身、楽屋幕のうちへはいり込んで、やがて、扮装(ふんそう)して、舞台へ出て来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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