...氏は言語学者チェムバレン氏が一種不可解の韻文として匙(さじ)を投げた『おもろさうし』の研究に指を染め...
伊波普猷 「「古琉球」自序」
...ある日『おもろさうし』の十の巻「ありきゑとのおもろさうし」(旅行の歌の双紙の義)を繙(ひもと)いていると...
伊波普猷 「土塊石片録」
...いづれもありきゑとの神歌御双紙(おもろさうし)に見ゆ」とあります...
伊波普猷 「ユタの歴史的研究」
...『万葉集』に比較すべき『おもろさうし』を遺しました...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...かの『おもろさうし』も伊波(いは)氏によれば十二世紀から十七世紀にかけて作られた神歌を集めたものであるという...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...『おもろさうし』の言語は...
津田左右吉 「日本上代史の研究に関する二、三の傾向について」
...そして、次の瞬間、も一度、鋏を突き出して、指を動かすと、紐は、指先へ微かに感じるくらいの、もろさで、切れて、印籠は、嬉しそうに、庄吉の掌の中へ落ち込んだ...
直木三十五 「南国太平記」
...「美のもろさ」はそれである...
中井正一 「美学入門」
...良人に対してどのように一貫したかということとの連絡で、どうしても単に効果として云われたことを、へいとそれなり自分が承知したとすれば、その不見識というか、もろさというか、それがどうも腑に落ちない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...涙もろさ、傷つきやすさ、悲しみやすさ、そういうものがやさしさと思われているが、人生はそんな擦過傷の上にぬる、つばのようなものではない...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...もろさは彼の所謂悪魔主義が...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...その「肉体のもろさ」のことです...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...女性のようなこの古陶の美しいもろさが...
室生犀星 「陶古の女人」
...とにかくこの章のなかには、モンテーニュの極端な感じ易さ、涙もろさ、そして深い慈悲心がよみとられる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...男の唐突な涙もろさ...
矢田津世子 「鴻ノ巣女房」
...調子の低い而(さう)して脆相(もろさう)な程美しい言葉で愛想(あいそ)よく語つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...人なみ以上な涙もろさと...
吉川英治 「新書太閤記」
...さきに、敵将の妻を放してやったことといい、この仰天ぶりを見て、その涙もろさや、人のよさに、いっそう心を彼に協(あわ)せて、生死も共にという気を強めたのは、彼の一族中や、将士のうちでも、極く少数にかぎられていたろう...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??