...情にもろい十八という年頃の娘は...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...ああ奥さんもかわいそうだ」涙(なみだ)もろい西田(にしだ)は...
伊藤左千夫 「老獣医」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
...この涙もろい男は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本当の事を云って下さい只それが知りたいだけだ人非人と同様の土ぼこりの中に視力の近い虹(にじ)の世界がいっぱい蝸牛(かたつむり)をふりおとしている一つ一つ転げおちて草の葉の露と化して茫(ぼう)の世界に消えてゆく悪企みは何もないもろい生き方血と匂いを持たぬ蝸牛の世界ああ夢の世界よ夢の世のぜいたくな人達を呪(のろ)う何のきっかけもない暑い夕陽の怖ろしさ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...とても私はもろい女でございます...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...涙もろい馬鹿な奴だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...涙もろい奴だと笑われるぜ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...十五六から二十近くまでの娘の心と云うものはまるで張りきった絃の様にささやかな物にふれられてもすぐ響き、微風にさえ空鳴りがするほどで、涙もろい、思いやりの深い心を持って居るんです...
宮本百合子 「現今の少女小説について」
...芥川のもよせ木です、もろい...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...涙もろい人間と思うが...
夢野久作 「二重心臓」
...平凡な平凡な涙もろい人間だ……その平凡な平凡な人間に時々立帰ってホッと一息したいために...
夢野久作 「二重心臓」
...甥御様が番の手前どもへ仰っしゃるには――あの情にもろい叔父が...
吉川英治 「新書太閤記」
...むウ……」涙もろい藤吉郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...また娘御はお幾ツだえ」魯提轄(ろていかつ)は涙もろい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...余りに情にもろい彼の単純さに...
吉川英治 「随筆 新平家」
...まるで斬れ味がちがうんですってね』『…………』清人は涙もろい...
吉川英治 「山浦清麿」
...しごく人情もろい人であった...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
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