...あの諸磯(もろいそ)の隠宅(いんたく)の一(ひ)と間(ま)に横(よこ)たわったままの...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...元来(がんらい)私(わたくし)は涙(なみだ)もろい女(おんな)...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...ああ奥さんもかわいそうだ」涙(なみだ)もろい西田(にしだ)は...
伊藤左千夫 「老獣医」
...おのれの涙もろいことに自負を持つ...
太宰治 「道化の華」
...私が涙もろいからばかりではない...
種田山頭火 「其中日記」
...薄いもろい物だった...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
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野口雨情 「おさんだいしよさま」
...情にもろいこと、涙もろいこと――それが僞(つく)りものでないだけに缺點だともいへる...
長谷川時雨 「下町娘」
...本当の事を云って下さい只それが知りたいだけだ人非人と同様の土ぼこりの中に視力の近い虹(にじ)の世界がいっぱい蝸牛(かたつむり)をふりおとしている一つ一つ転げおちて草の葉の露と化して茫(ぼう)の世界に消えてゆく悪企みは何もないもろい生き方血と匂いを持たぬ蝸牛の世界ああ夢の世界よ夢の世のぜいたくな人達を呪(のろ)う何のきっかけもない暑い夕陽の怖ろしさ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...紛々たる人の噂(うわさ)は滅多に宛(あて)になら坂(ざか)や児手柏(このでがしわ)の上露(うわつゆ)よりももろいものと旁付(かたづけ)て置いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
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エドゥアール・エルネ・プリリュー Edouard Ernest Prillieu 竹本周平訳 「Rosellinia necatrix (R. Hart.) Berlese の子嚢殻の裂開性について」
...涙もろい癖の宮は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...涙もろい人情のみがこの世に平和を齎らすのである...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...笑止なばかりもろい潰滅(かいめつ)を遂げてしまった...
吉川英治 「三国志」
...「だめだ! もはやここでは」気がもろい...
吉川英治 「私本太平記」
...だらしのないほど、一面はもろい...
吉川英治 「私本太平記」
...むウ……」涙もろい藤吉郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...涙もろい先輩がおるよ」「誰」紙捻(こより)で耳をほっていた赤埴源蔵(あかばねげんぞう)が...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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