...諸磯(もろいそ)の...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...地球人はもろい生物だ...
海野十三 「怪星ガン」
...もろいもんだわね...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...きわめて涙もろい弱い気持ちがぴったり寄り添って拡がった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...一方にはきわめて消極的な涙もろい意気地(いくじ)ない絶望が漲るとともに...
田山花袋 「一兵卒」
...本当の事を云って下さい只それが知りたいだけだ人非人と同様の土ぼこりの中に視力の近い虹(にじ)の世界がいっぱい蝸牛(かたつむり)をふりおとしている一つ一つ転げおちて草の葉の露と化して茫(ぼう)の世界に消えてゆく悪企みは何もないもろい生き方血と匂いを持たぬ蝸牛の世界ああ夢の世界よ夢の世のぜいたくな人達を呪(のろ)う何のきっかけもない暑い夕陽の怖ろしさ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...いっぺん、忠告しようと思うとったんじゃが……」「別嬪(べっぴん)さんの誘惑にかかると、男って、もろいのね...
火野葦平 「花と龍」
...弱い、もろい、そして何かの手で気まぐれに作られた人間が生きて行くことに耐えて行くためには、誰しも実は、たいがい、そうではないのかしら?お前は、ただの人間だ...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...もろい花のように思っていたからである...
室生犀星 「童子」
...涙もろい同心が宰領してゆくことになると...
森鴎外 「高瀬舟」
...三好氏の「襲われた町」? おもろいのなら儂に残して置いてほしい...
山中貞雄 「陣中日誌(遺稿)」
...只圓の通りに遣るのにはそれこそ死物狂いの気合を入れてまだ遠く及ばない事がわかって、その底知れぬ謹厳な芸力にヘトヘトになるまで降参させられ襟を正させられたものでした」◇牟田口利彦氏の話によると、翁は平生極めて気の弱い、涙もろい性分で、家庭百般の事について角立った口の利き方なんか滅多にしなかったが、それでも能の二三月前になると何となく眼の光りが冴えて来て、口の利き方が厳重になった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...しかしおれがもろいのは人情を対手(あいて)とする時で...
吉川英治 「江戸三国志」
...情けないお姿になられたなあ」花和尚は涙もろい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あんな、涙もろい、鈍愚な、しかも事に当っては、うろたえたりする彼が、どうして、あんなに強いのか...
吉川英治 「平の将門」
...沢庵さんに縛られたあの時の様子や先刻(さっき)からの言葉を聞けば、この人は、涙もろい、気のよわい、情けの半面すら持っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...しごく人情もろい人であった...
吉川英治 「落日の荘厳に似る」
...浮気ものにインターナショナルの戦勝盃を与えて、お前涙もろい女、近代主義の楽天家、お前が私を愛する心、俺のためには死をも辞せない...
吉行エイスケ 「恋の一杯売」
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