...情にもろい十八という年頃の娘は...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...諸磯(もろいそ)の...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...また一面には情にもろい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...おもろい奇術(てづま)を見てからにでもしたら何(ど)うや...
薄田泣菫 「茶話」
...きわめて涙もろい弱い気持ちがぴったり寄り添って拡がった...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...そうして所謂(いわゆる)人情には、もろい...
太宰治 「ろまん燈籠」
...薄いもろい物だった...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
......
野口雨情 「おさんだいしよさま」
...情にもろいこと、涙もろいこと――それが僞(つく)りものでないだけに缺點だともいへる...
長谷川時雨 「下町娘」
...道徳のおきてがもろいものに思われるのであった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...涙もろい同心が宰領してゆくことになると...
森鴎外 「高瀬舟」
...涙もろい人情のみがこの世に平和を齎らすのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...只圓の通りに遣るのにはそれこそ死物狂いの気合を入れてまだ遠く及ばない事がわかって、その底知れぬ謹厳な芸力にヘトヘトになるまで降参させられ襟を正させられたものでした」◇牟田口利彦氏の話によると、翁は平生極めて気の弱い、涙もろい性分で、家庭百般の事について角立った口の利き方なんか滅多にしなかったが、それでも能の二三月前になると何となく眼の光りが冴えて来て、口の利き方が厳重になった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...平凡な平凡な涙もろい人間だ……その平凡な平凡な人間に時々立帰ってホッと一息したいために...
夢野久作 「二重心臓」
...いかにも、もろい人間だと、自分でも合点はしている...
吉川英治 「江戸三国志」
...あまりにもろい音がした...
吉川英治 「神州天馬侠」
...あんな、涙もろい、鈍愚な、しかも事に当っては、うろたえたりする彼が、どうして、あんなに強いのか...
吉川英治 「平の将門」
...まるで斬れ味がちがうんですってね』『…………』清人は涙もろい...
吉川英治 「山浦清麿」
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