...情にもろい十八という年頃の娘は...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...諸磯(もろいそ)と申(もう)す漁村(ぎょそん)の方(ほう)に出(で)てまいりましたが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...おもろい奇術(てづま)を見てからにでもしたら何(ど)うや...
薄田泣菫 「茶話」
...世間の涙もろい人たちの間にかえって多いのであります...
太宰治 「女の決闘」
...その涙もろい一面を...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...この涙もろい男は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紛々たる人の噂(うわさ)は滅多に宛(あて)になら坂(ざか)や児手柏(このでがしわ)の上露(うわつゆ)よりももろいものと旁付(かたづけ)て置いて...
二葉亭四迷 「浮雲」
...涙もろい馬鹿な奴だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...もろい頭は更に感傷に走つてゐた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...もろい土のくずれてゆくのと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...日本人の涙もろい...
吉川英治 「折々の記」
...人情もろい関羽のことだから...
吉川英治 「三国志」
...友情にもろい男であり...
吉川英治 「神州天馬侠」
...甥御様が番の手前どもへ仰っしゃるには――あの情にもろい叔父が...
吉川英治 「新書太閤記」
...涙もろい藤吉郎は...
吉川英治 「新書太閤記」
...また娘御はお幾ツだえ」魯提轄(ろていかつ)は涙もろい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...人情もろいところもあるのさ」「勝手にしやがれ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...我々のもろい生命に永遠の根をおろさなくてはならぬ...
和辻哲郎 「創作の心理について」
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