...それはおやすい御用でございますと言ってあのわかい武士の父上をおとずれてよもやまの話のまぎれにそっとあの大事な玉をぬすんでしまったのだ...
有島武郎 「燕と王子」
...またもや全機に命令を出して怪塔ロケットのあとを追わせました...
海野十三 「怪塔王」
...左なるは五百尺もやあらん...
大町桂月 「層雲峡より大雪山へ」
...よく庭を一杯に籠(こ)めた朝靄(あさもや)に段々明るく陽が射して来る工合が何とも言えないいい気持であった...
高村光太郎 「回想録」
...その叫ぶことをもやめないので...
田山録弥 「花束」
...もっと内部の器官や系統に行われている変化がやはり一種の律動的弛張(しちょう)をしないという証拠はよもやあるまいと思われる...
寺田寅彦 「厄年と etc.」
...『それにしてもやはりおまえが間抜けなのだよ!』と叫んだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...僕もやっぱり苦しみたいんですから」とアリョーシャはつぶやいた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それにまたもや、第四回目の数人がやつてきて、同じ事を繰返してゆきました...
豊島与志雄 「アフリカのスタンレー」
...でもやはりまったく意味のないものだった――少なくともクリストフにとっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それでもやはり彼女は悩んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もやもやとしたその雲が...
豊島与志雄 「夢の卵」
...清姫様の祟りでとてもやりきれねえ」夫婦喧嘩をすることにおいて有名な駕丁(かごや)の松が茶々を入れる...
中里介山 「大菩薩峠」
...君もやったというが...
室生犀星 「或る少女の死まで」
...またもやエピクロスの無限の原子にもどる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...またもやあたりがさわがしくなって...
グリム Grimm 矢崎源九郎訳 「こわいことを知りたくて旅にでかけた男の話」
...そこで私はアモアピカルで真鍮を磨きながらよもやまの話をすすめ...
横光利一 「機械」
...いちいち見てもやれぬ...
吉川英治 「私本太平記」
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